自宅を美術館として開放したコレクターの須藤一郎氏の“信念の活動”を伝える展覧会が開催

菅創吉「壺中」1975年

2020年10月10日(土)から12月6日(日)まで、多摩美術大学美術館にて「須藤一郎と世界一小さい美術館ものがたり」展が開催される。サラリーマンとして勤務しながら数多くの現代美術品を収集したコレクターの須藤一郎氏に注目している展覧会。須藤氏の珠玉のコレクションとともに、その信念を紹介する。火曜休館(11月3日は開館で翌日が振替休館)、開館時間は10:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)で、入館料は一般300円/学生以下無料。
須藤一郎氏は、40代後半から美術品の収集を始め、会社員としての生業を全うしつつ、数々の作品を精力的にコレクションに加えていった。また、1990年には自宅を開放して「すどう美術館」を開館(後に銀座、小田原へ移転)。この「すどう美術館」は、「世界一小さい美術館」を別名とし、今年1月に亡くなった妻の紀子さんとの二人三脚で、作品の収集と公開を充実させていった。さらに、若手画家の支援を目的とした公募展の実施や海外短期留学制度の制定、アーティスト・イン・レジデンスなどの作家支援、東日本大震災の被災地などでの芸術による社会活動も展開していく。
本展は、「アートはアートだけが一人歩きするものではなく、創る人、見る人、それを繋ぐ私たちの人間関係の中に存在する」という信念のもとで活動してきた須藤氏の軌跡を辿る展覧会。“真剣勝負”で私財を投じたコレクションと同時に、アートに込めた“信念の活動”が伝えられる。
■期間:
2020年10月10日(土)~12月6日(日)

■開催場所:
多摩美術大学美術館
東京都多摩市落合1-33-1

■問い合わせ先:
多摩美術大学美術館
tel. 042-357-1251
url. https://www.tamabi.ac.jp/museum/default.htm
MdN DIのトップぺージ