凸版、50%薄型の「空中タッチディスプレイ」開発。濡れた手や手袋のままでも操作が可能

「空中タッチディスプレイ」

凸版印刷株式会社は、従来品と比べて筐体が50%薄型化した「空中タッチディスプレイ」を開発したと発表した。
コロナ禍により、空中空間にタッチディスプレイを投影し、触らずに操作ができる非接触操作デバイスは注目を集めている。

従来品では、液晶パネルに対して90度で空中映像が投影されるスタイルだったが、新たに液晶パネルに対して平行に映像を表示する独自の省スペース型構造を実現し、これにより筐体の大きさは50%薄型化することに成功した。

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また、凸版印刷独自の高透過率TFT液晶技術と光学設計技術を活用し、従来品に対して約5倍の輝度(同社比)を持ち、ゴースト像の少ない鮮明な空中映像の生成が可能となっている。

そのほか、赤外線方式の空間位置センサやToF(Time of Flight)方式の距離画像センサにより濡れた手や手袋をしたまま、ペンなどでもタッチ操作が可能。

覗き見防止機能としては、独自の光学設計技術により、空中映像の視野角を左右15度に制限。映像の正面以外の場所からは視認できず、パスワード入力時でも安心して使えるセキュリティを備えている。

同社では本製品について、2020年12月にサンプル提供開始、2021年に量産試作を行い、2022年の本格量産を目指すとしている。
発表資料
URL:https://www.toppan.co.jp/news/2020/10/newsrelease_201012_1.html
2020/10/12
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