図書印刷がデジタル印刷機の特徴を生かした新たなスクラッチアートの製造技術を開発
図書印刷株式会社は、デジタル印刷機の特徴を活用し、新たなスクラッチアートの製造技術を開発したことを発表した。新方式のスクラッチアートは削りやすさが魅力で、自由度の高い製造設計にも対応。幅広い年齢層に気軽に楽しんでもらえるほか、これまでにない商品企画の実現も期待される技術となっている。
今回、同社が開発した新方式スクラッチアートは、トナープリンタでスクラッチ層を印刷することにより、従来の製造方法と比べて感触が柔らかくなった。これにより、従来にはない削りやすさを実現。特にガイド線は軽い力で削ることが可能で、子どもや高齢者でも無理なく楽しめる。また、極小ロット製造や、スクラッチ層の絵柄を1枚ずつ変えるバリアブル印刷などにも対応。これまでアイデアはあっても実現が難しかった企画への対応が可能となっている。
同社では、この新しい製造方式ならではのスクラッチアート商品やノベルティ企画などに取り組み、企業の商品開発部門やプロモーション部門、出版社などへと提案していく予定。また、下地層のカラー印刷対応やスクラッチ層の選色など、引き続き製造技術の改良にも積極的に取り組み、製造体制の拡充を図ることを発表している。