武蔵野美術大学の工芸工業デザイン学科教授の十時啓悦氏の退任記念展「樹木と漆と暮らし」

「粗挽き朱塗大盛皿」2020年

2020年11月16日(月)から12月19日(土)まで、武蔵野美術大学美術館の展示室2、アトリウム1にて「十時啓悦-樹木と漆と暮らし」が開催される。武蔵野美術大学の造形学部工芸工業デザイン学科教授の十時啓悦氏の個展。約50点の新作の漆工作品や約30点の近作を中心に、十時氏の現在の手仕事が紹介される。入場無料、日曜休館で、開館時間は10:00~18:00(土曜と11月23日は17:00閉館)。
1950年大阪府生まれの十時啓悦氏は、1973年に武蔵野美術大学造形学部産業デザイン学科工芸工業デザイン専攻を卒業し、1975年に東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻を修了した。その後は、漆芸家の野田行作氏に師事。1977年に独立し、木漆工芸家としての活動を開始した。武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科の専任講師を経て、1994年からは教授として多くの学生を指導。東京都町田市の旧白洲邸武相荘では、1995年に白洲正子氏から制作を依頼された家具が展示されている。
木漆工芸には、木材を加工して成形する“素地作り”と、表面を塗装する“漆塗り”の工程があるが、十時氏は完成までの作業を一貫して自身で担当。本展では、椀、盆、皿、菓子鉢、酒器といった“暮らしの中の漆器”を中心に新作と近作を紹介し、同時に作品の制作方法や工程についての解説展示も行われる。
■期間:
2020年11月16日(月)~12月19日(土)

■開催場所:
武蔵野美術大学美術館 展示室2、アトリウム1
東京都小平市小川町1-736

■問い合わせ先:
武蔵野美術大学 美術館・図書館
url. https://mauml.musabi.ac.jp/
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