東洋インキがエタノール消毒液耐性に優れるパッケージ用インキ「レアル NEX BO S3」シリーズを開発

「レアル NEX BO S3シリーズ」

一般的な表刷りインキ

東洋インキ株式会社は、印刷用のグラビアインキ「レアル NEX BO S3シリーズ」の販売を開始した。従来よりも大幅にエタノール消毒液耐性を向上させた表刷り用インキ。長年培ってきた独自の樹脂設計技術での強固な塗膜形成によって、消毒液を用いた際にインキが落ちるリスクを著しく低減することに成功している。
エタノール消毒液は、これまでにも食品の製造ラインや飲食店など主に業務用では用いられてきたが、最近では新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために衛生意識が高まったことから、一般家庭でも消毒液を使用する機会が急増した。今回登場した「レアル NEX BO S3シリーズ」は、その家庭での消毒の際にもインキが落ちにくい食品包装用インキだ。
菓子包装などのフィルム包装材の多くは複層フィルムの間に印刷する方式が採用されているが、パンの包装材料などではフィルムの外側に印刷し、紙の印刷と同じく手に触れるところにインキが存在する「表刷り」が主流。通常は包装材のインキが落ちることはほぼないが、エタノールで消毒した手でパッケージを触ったり、消毒液を直接噴霧した包装材をテーブルに置いたりすると、消毒液によってインキ塗膜が溶解し、手やテーブルクロスにインキが付着するケースが確認されているという。
そこで開発されたのが、エタノール消毒液耐性に優れる表刷り用インキの「レアル NEX BO S3シリーズ」。そのほか性能も、従来品と同等以上の耐性を保持し、かつバイオマス原材料を10%以上配合して、高い性能と環境への配慮を両立させたインキとなっている。
東洋インキ株式会社
URL:https://www.toyoink.jp/ja/
2020/11/26
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