不適切広告が表示されてしまった気象庁の広告運用、再発防止策を取って再掲載へ

現在は広告枠だけが表示される気象庁ホームページ

気象庁は、一時停止中の気象庁ホームページのWeb広告掲載について、再発防止策を取って再掲載する予定だと発表した。
気象庁の広告掲載は、2020年の9月25日に運用開始されたが、不適切な広告が表示されるとの指摘が相次ぎ、1日ももたずに掲載を一時停止することになった。

原因は、ユーザーの属性や欲しい物などに合わせて広告を表示する運用型広告を採用していたためで、日本語が不自由な怪しいショップが掲載されたり、高額ブランドが異常に安く販売されるグレーなサイトが表示されたりした。

気象庁のホームページは年約79億ページビューの閲覧数があり、年約2.4億円かかっているホームページ運営費(外部委託)を、広告で回収するというアイデアは間違ってはいないものだ。

実際に一時停止までのわずか20時間で広告表示総回数は約1,770万回、運用型広告のクリック回数は約1.2万を数え、かなりの収益が見込まれる。

同庁では、「再発防止策を施した上で再開に向けて準備を進めてまいります」としており、今後は『掲載基準を遵守することが確実に確保できる広告掲載方法への変更』と『気象庁とWeb広告掲載関係事業者間との十分なコミュニケーションの確保』の2点を軸に再発防止策を構築するとしている。
発表資料
URL:https://www.jma.go.jp/jma/press/2012/16a/20201216_koukoku.html
2020/12/17
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