総務省、漫画村のような海賊版にスマホでアクセスできないフィルタリング機能を推進

総務省と業界の協力体制

総務省は、「インターネット上の海賊版対策に係る総務省の政策メニュー」の一つとして、海賊版にスマートフォンからアクセスできなくするフィルタリング機能の標準搭載を推進するとしている。
漫画村は、多くのマンガをインターネット上で無料で公開していたマンガの海賊版サイト。

最盛期は月間で約1億PVを記録し、漫画家協会や政府がその違法性を指摘し、2018年4月には閉鎖、2019年7月には複数の逮捕者を出した。

これでマンガの海賊版は一度下火になったものの、コロナによるステイホームでネットにアクセスする機会が増えたため、新たな海賊版サイトがアクセスを伸ばすという状態になっている。

これに対し総務省は、対策の一つとしてスマートフォンから海賊版サイトにアクセスできなくする施策を企画。

仕組みは、ウイルス感染を防ぐセキュリティー対策ソフトに、出版業界から提供される海賊版サイトを登録し、海賊版にアクセスできなくするというもの。

総務省では本機能のスマホへの標準搭載を目指すとしているが、利用者の選択が尊重され、フィルタリング機能の解除もできる仕様が予想され、海賊版撲滅の決定的な機能となるかどうかは不透明だ。
発表資料
URL:https://www.soumu.go.jp/main_content/000725629.pdf
2020/12/28
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