見る方向によって見える絵柄が変わる特殊印刷技術「DMAG」をドワンゴが開発

平面印刷物の場合

株式会社ドワンゴは、CG研究を応用した特殊印刷技術「DMAG(ディーマグ)」を開発したことを発表した。この「DMAG」は、色と形状の最適化を用いた立体物のデジタルファブリケーション手法。作成したデータをもとに3Dプリンタで出力した造形物は、見る方向によって異なる絵や模様が見えるようになる。
同社は2014年からCGや機械学習などの研究開発を継続して行っているが、CG研究から端を発したデジタルファブリケーションの開発および産業展開への挑戦は初の試み。今回の開発技術は、CGを活用して指定した見た目になるように形状を生成する手法だ。「DMAG」の開発自体は、2016年から継続されてきた。
「DMAG」技術を活用した造形物は、平面形状や立体形状のほかに布などに印刷することも可能。さまざまな書籍や販促物のほか、アパレルウェアやマスクなどへの展開も想定されている。現在「DMAG」は基本特許の登録が完了しているとのことだが、今後も継続して特許の出願や実用化に向けた実証実験が行われる予定。また、株式会社ドワンゴでは、今回の「DMAG」の発表にあわせ、今後もさまざまなジャンルにおける新しい技術開発を推進していくことを表明している。

立体印刷物の場合

株式会社ドワンゴ
URL:https://dwango.co.jp/
2021/02/16
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