「ahamo」「povo」「LINEMO」「Rakuten UN-LIMIT VI」の中で契約数トップが判明

春商戦ではドコモが勝ち、ソフトバンクが負けたという構図

MMD研究所は、「2021年春商戦の通信サービス契約者実態調査」を実施し、その結果を発表している。調査は2021年4月20日~4月22日に行われ、対象は18歳~69歳の男女40,000人。
2021年の春には、大手携帯キャリア4社がいっせいに格安プランを提供開始し、多くのユーザーが新しく契約したり、乗り換えで安いプランを選ぶこととなった。

春に新規もしくは乗り換えで契約したユーザーの割合は、1位が「ahamo」22.9%、2位が「Rakuten UN-LIMIT VI」18.7%、3位が「povo」12.6%、4位が「docomo」11.5%、5位が「Y!mobile」7.7%となった。

結果として、格安プランをいち早く発表して話題となったドコモの「ahamo」がトップになり、ドコモは本体も11.5%で4位に食い込み、春商戦では大勝と言える内容になった。

「ahamo」はすでに契約件数が100万を突破し、「docomo」本体もプランのシンプル化が成功したと見られる。

一方、第4の携帯キャリアとして参戦している楽天モバイルは従量課金制のプラン「Rakuten UN-LIMIT VI」が2位に入った。

「Rakuten UN-LIMIT VI」は月のデータ使用量が1GBに満たなければ0円、無制限で使っても2,980円という、使ったデータ使用量に応じて月の料金が変動するプラン内容が人気を集めた。

また、4月7日まで実施していた、1年間携帯料金が無料になるキャンペーンも契約数を底上げしたと見られる。(現在は3ヶ月無料キャンペーンへと移行)

実際、「Rakuten UN-LIMIT VI」は他キャリアからの乗り換えが52.0%とトップになり、これから「Rakuten UN-LIMIT VI」へと乗り換えを検討しているユーザーも26.5%と多く、今後はキャリア3社を脅かす存在になりうる。

逆に春商戦で全く振るわなかったのがソフトバンクだ。

本体の「SoftBank」は5.6%、低価格プランの「LINEMO」は5.0%という惨敗とも言える状態になった。

「LINEMO」はLINEギガフリーにより、「LINE」に関する通信量がカウントされない(ゼロになる)というメリットがあり、若者などに人気が出ると見られたが、数字を伸ばせなかったのはLINEの個人情報が中国で閲覧可能になっていたという問題を受け、多くのユーザーがLINEに対して不信感を抱いた結果かもしれない。

新規・乗り換え契約の流入元

発表資料
URL:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1963.html
2021/05/18
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