年間定額制フォントサービス「方正LETS」に簡体字版の筑紫書体シリーズなどが登場
フォントワークス株式会社は、年間定額制フォントサービス「方正LETS」にて、2021年6月22日（火）から新書体の提供を開始した。北京北大方正電子有限公司とフォントワークス株式会社で共同開発した「筑紫書体」シリーズの簡体字版などを追加。14ファミリーで計43書体が登場している。
フォントワークス株式会社のフラッグシップフォントである「筑紫書体」シリーズは、金属活字の滲みを再現しながらも新しさを取り入れ、“文字本来の形”を生かした字形デザインが特徴。中国の国内でも2020年から提供されており、「Zhuzi Book Sereies」として活用されている。
今回「方正LETS」に追加された書体の文字セットは、中国語の文字コードの「GB2312」に対応。国家文字規範の筆形に合わせて書体がデザインされており、たとえば「筑紫Aオールド明朝」の簡体字版である「方正FW筑紫A老明朝 简」では、“春”の右払いを短く調整したり、“花”の左払いを伸ばしたりして文字の重心バランスをとっている。
和文フォントに含まれていない簡体字は新たにデザイン。日本語版のデザインや風格をベースに新規に開発が行われ、文字の不足を補うことによって簡体字でのフォント製品化の規格要求が満たされた。
追加書体のラインナップの元になった書体の内訳は、筑紫明朝/筑紫A見出ミン/筑紫アンティークL明朝/筑紫アンティークS明朝/筑紫Aオールド明朝/筑紫ゴシック/筑紫オールドゴシック/筑紫アンティークLゴ/筑紫アンティークSゴ/筑紫A丸ゴシック/ハミング/パール/パルラムネ/ベビポップ。