余ったコロナワクチンをキャンセル待ちとマッチングする「VAMCS」の試験運用開始

VAMCS

医療システムソリューション等を提供するアルカディア・システムズ株式会社は、医療機関で新型コロナワクチンが余った場合、ワクチンのキャンセル待ちをしている人と自動でマッチングするシステム「VAMCS ヴァンクス」を開発し、8月に複数施設(現在17施設)で試験運用を実施し、9月には全国で展開を図る予定だと発表した。
全国の各自治体で65歳未満の若年層への摂取も続々と始まっているが、供給数が追いついておらず、予約が取りづらいという状況が続いている。

一方、ワクチン接種を行っている医療機関では、予約数との兼ね合いからワクチンが余ることがあり、その余剰ワクチンをどうやって減らすか、という課題に直面している。

そこでアルカディア・システムズ社は、医療法人なごみ会 岸辺くすのき透析クリニック(吹田市)、福岡県福岡市東区の医療法人やまびこ会 福岡東ほばしらクリニック(福岡市東区)等と協力し、簡単な入力だけで完了する、ワクチン余剰マッチングシステムを開発した。

利用方法は、キャンセル待ちを希望する人はVAMCSに登録し、一人5施設まででキャンセル待ちを希望する施設を登録する。

医療施設はワクチンが余る場合、余剰登録をするとキャンセル待ちの順番にシステムが自動でメールを送信してくれる。

メールを受け取った人は、メール到着から15分以内にシステムに応諾の入力をすることで接種予約が完了する。

また、15分で応諾が得られない場合は、15分毎に次の人へとマッチングするまでメールを送信し続け、ワクチンが余ったその時にリアルタイムで医療施設に来院できる人をマッチングできる。※今後はLINEでも通知を受けられるように開発中

なお、システムの利用料金はワクチン接種希望者は無料、医療施設は月額2,000円(税別)で利用できる。
VAMCS
URL:https://vamcs.jp/
2021/08/24
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