大日本印刷、世界の書籍をオンデマンド製造・販売する「グローバルコネクト」に参加

大日本印刷株式会社(DNP)は、米国最大手の取次会社イングラム社の子会社・ライトニングソース社と、世界の書籍をオンデマンド製造・販売する事業「グローバルコネクトプログラム」におけるパートナー契約を締結したと発表した。
書籍の電子化や脱出版取次などの出版界での改革が進む中、DNPが新たに取り組むのは、世界中の出版社から許諾を受ける書籍のオンデマンド製造・販売を世界各地で展開する事業。

本事業は、日本を含めた世界の15ヵ国(27地域)で展開されるもので、パートナー契約は1つの国・地域につき1社に限定されており、DNPは日本唯一の契約会社として、日本国内に向けたサービスを2021年8月に開始する。

具体的にDNPが実施するのは、ライトニングソース社が各国の出版社から許諾を受けた作品を、グループ会社である丸善雄松堂の書籍販売サイト、ナレッジワーカーから提供し、今後は自社が運営するハイブリッド総合書店「honto」の書籍販売サイトやAmazonでの出品・販売を予定する。

本事業によるユーザー側のメリットは、研究者や専門家をはじめ、日本の生活者が世界の出版社の多様な言語・ジャンルの書籍、特に従来取り扱いの少なかった中南米やアジア等の書籍を幅広く購入できるようになるという点だ。

DNPでは、注文があった書籍について、小ロットに対応したPODによって必要な部数を製造し、提供するとしている。
発表資料
URL:https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161325_1587.html
2021/08/25
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