厚生労働省マークがあっても詐欺、ワクチンでクレカ情報を入力しないよう注意喚起

偽物の「コロナワクチンナビ」へと誘導するイメージ

フィッシング対策協議会は、コロナワクチンに関する連絡を装った「厚生労働省をかたるフィッシング詐欺」について注意喚起を行っている。

送られてくるフィッシング詐欺メールのイメージ

厚生労働省をかたるフィッシングメールは、メールの件名が「自衛隊 大規模接種センターの概要 予約サイト案内(予約・受付案内)」などといったタイトルで送られてくる。

メールを開くと、「予約サイト」や「お問い合わせ・予約窓口」などのリンクがあり、URLを開くと氏名、住所、都道府県、郵便番号、電話番号、メールアドレス、生年月日などを記入する「コロナワクチンナビ」という厚生労働省マーク付きの偽サイトへと誘導される。

この偽物の「コロナワクチンナビ」のページは、実際に厚生労働省が立ち上げた、新型コロナウイルスワクチン接種の総合案内を行う、本物の「コロナワクチンナビ」とデザインをそっくり真似しており、見た目では偽物と判断つかない。

また、基本情報を入力させた後は、「クレジットカード予約」と偽り、カード名義人、カード番号、有効期限、セキュリティコードも記入させるページも用意されている。

そして最終的には本物の「コロナワクチンナビ」のページへと移動し、騙された人がすぐにフィッシング詐欺だと気が付かないような工夫もされている。

こういったサイトで個人情報やクレジットカード情報を入力してしまうと、情報をダークウェブで販売されてしまったり、クレジットカードの不正利用被害にあったりするので、日頃から個人情報の入力を要求された場合は、入力する前に一度立ち止まり、似たようなフィッシングや詐欺事例がないかを、確認することを習慣づける必要がある。

また、近頃は年金や特別定額給付金など、金銭にまつわるもの、政府系をかたるものが増えていているので、特に注意が必要だ。

ワクチンにクレジットカード情報は必要ない

発表資料
URL:https://www.antiphishing.jp/news/alert/mhlw_20210830.html
2021/08/30
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