au、高齢者デジタルデバイド解消にスマートフォン無料貸し出しの実証事業

KDDI株式会社と渋谷区は、高齢者がインターネットやパソコンなどの情報通信技術の恩恵を受けられない「デジタルデバイド」を解消するために、渋谷区の募集に応募して当選した65歳以上でスマートフォンを保有していない渋谷区民を対象に、スマートフォンを無料で貸し出す実証事業を実施すると発表した。
渋谷区のデータでは、65歳以上の高齢者43,000人のうち、約25%がスマートフォンを保有してなく、区民に対してのLINEを活用した情報配信や防災アプリ配信、コロナワクチン予約などといったデジタルサービスが受けづらく、問題になっていた。

さらに、ウィズコロナ時代に求められる「新しい生活様式」の中では、オンライン申請など非接触型サービスの活用が重要であったり、新型コロナワクチンのワクチンパスポートもデジタル発行が検討されていて、高齢者のデジタルデバイド解消は大きな課題である。

今回の実証では、65歳以上でスマートフォンを保有していない方にスマホを2年間無料で貸与する。

活用支援としては、スマートフォン勉強会の実施や専用コールセンターの開設により、スマートフォンの利用方法を教わる機会が少ないという課題を解決する。

また、本実証参加者の利用状況に応じたサポートを継続的に実施することで、スマホデビューをした高齢者がスムーズにスマートフォンを使いこなせるようになる環境づくりを目指すとしている。
発表資料
URL:https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2021/09/06/5369.html
2021/09/06
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