「FriendFeed」



「FriendFeed」
2009年8月24日

TEXT:小川 浩
(株式会社モディファイ CEO 兼クリエイティブディレクター)


Web上の行動の「おまとめ」サービス

「FriendFeed」は2008年2月に公開されたばかりのスタートアップベンチャーだが、最近Facebookに買収されたことによって、にわかに注目を浴びている。

FriendFeedは、非常にRSSリーダーに近い構造をしたサービスだが、向きが逆だ。

RSSリーダーはニュースやブログのRSSフィードを集約して、一カ所に情報を集めて、閲覧を効率的にしてくれるサービスだが、FriendFeedは、基本的には自分のブログやSNS(mixiなどの日本のサービスはほとんどダメだが)、Twitterなどのソーシャルメディアのアカウントを登録しておけば、それらすべてをまとめてくれるサービスで、役割としては自分のWeb上の行動をまとめて友人や家族に一カ所で読めるようにしてくれるというわけだ。


Twitterなどをすべてまとめてくれるサービス「FriendFeed」


FacebookがFriendFeedをほしがった理由

FriendFeedは非常に高機能であり、Twitterやブログに投稿した内容は即座にFriendFeed内に反映される。わずかなタイムラグは無視できるレベルで、ほとんどリアルタイムといっていい。

そして、実はFriendFeedの創業チームが元Googleの社員であったこともあり、検索機能は非常に強力だ。検索されるべきデータがリアルタイムに更新されるということは、その検索結果もまたリアルタイムになる。つまり、FriendFeedの検索サービスは、Twitter同様リアルタイム検索であるといっていいのだ。

FacebookがFriendFeedをほしがった最大の理由がここにあるといっていいだろう。しかも、FriendFeedの情報は登録者内だけではなく、オープンだ。情報の公開範囲が友人間であることが多いFacebookには、このオープンさがどうしても欲しいところである(自らをオープンにするのは既存ユーザーの反発を招きかねない)。

ただ、FriendFeedが抱える情報の多くは、実はTwitterのつぶやきであるとも言われており、これまではTwitterのリアルタイム検索のほうが優位であると考えられてきた。今後はFacebookとの連携により、どのような戦略を採択するのかが注目される。


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[筆者プロフィール]
おがわ・ひろし●株式会社モディファイ CEO兼クリエイティブディレクター。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)などがある。



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