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こんなオフィスで働きたい! 第9回ピクシブ株式会社(pixiv Inc.) 前編

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オフィス潜入リポート「こんなオフィスで働きたい!」

第9回 ピクシブ株式会社(pixiv Inc.) 前編


後編はこちら >> 第9回 ピクシブ株式会社(pixiv Inc.) 後編


作品を介したコミュニケーション、お絵かき(創作)がもっと楽しくなる場所。2007年のサービスインから4年目、現在破竹の勢いでユーザー数を増やしているソーシャルネットワーキングサービス「pixiv」の特徴だ。絵を描く人と、絵を観る人をコアターゲットとした、日本発のユニークなサービスが生まれる場所を訪ねた。



pixivweb●ピクシブ株式会社

2005年ピクシブの前身となるウェブ制作会社を設立。システム開発やWeb制作の受託事業を経て、2007年9月よりイラストSNS「pixiv」をスタート。現在のユーザー数は350万人。一日の作品投稿数は2万4000点。オンライン上だけでの活動に留まらず、関連イベントやギャラリーの運営、出版物の展開なども積極的に行っている。

http://www.pixiv.co.jp/












イラストが描かれた、たくさんの絵馬がディスプレイされたエントランス。オフィスを移転した2010年9月の段階での絵馬は何も描かれていなかったが、現在では約300点にアートワークがある。オフィスに立ち寄った作家さんたちが、色紙代わりに作品を残していく

イラストが描かれた、たくさんの絵馬がディスプレイされたエントランス。オフィスを移転した2010年9月の段階での絵馬は何も描かれていなかったが、現在では約300点にアートワークがある。オフィスに立ち寄った作家さんたちが、色紙代わりに作品を残していく

イラストが描かれた、たくさんの絵馬がディスプレイされたエントランス。オフィスを移転した2010年9月の段階での絵馬は何も描かれていなかったが、現在では約300点にアートワークがある。オフィスに立ち寄った作家さんたちが、色紙代わりに作品を残していく

イラストが描かれた、たくさんの絵馬がディスプレイされたエントランス。オフィスを移転した2010年9月の段階での絵馬は何も描かれていなかったが、現在では約300点にアートワークがある。オフィスに立ち寄った作家さんたちが、色紙代わりに作品を残していく



チームラボが開発した次世代の受付システム「FaceTouch」。オフィスの設計もチームラボによるもので、FaceTouchはチームラボからの引っ越し祝い。文字通り、社員の顔写真を見ながら指で触れると、社員のパソコンに呼び出しの連絡が届く

チームラボが開発した次世代の受付システム「FaceTouch」。オフィスの設計もチームラボによるもので、FaceTouchはチームラボからの引っ越し祝い。文字通り、社員の顔写真を見ながら指で触れると、社員のパソコンに呼び出しの連絡が届く

チームラボ(http://team-lab.com/)が開発した次世代の受付システム「FaceTouch」。オフィスの設計もチームラボによるもので、FaceTouchはチームラボからの引っ越し祝い。文字通り、社員の顔写真を見ながら指で触れると、社員のパソコンに呼び出しの連絡が届く

 

 

オレンジ、赤、赤紫、青、黄、緑。一般的なオフィスとは異なり、たくさんの色が迫り来る応接スペース。圧巻

オレンジ、赤、赤紫、青、黄、緑。一般的なオフィスとは異なり、たくさんの色が迫り来る応接スペース。圧巻

オレンジ、赤、赤紫、青、黄、緑。一般的なオフィスとは異なり、たくさんの色が迫り来る応接スペース。圧巻

オレンジ、赤、赤紫、青、黄、緑。一般的なオフィスとは異なり、たくさんの色が迫り来る応接スペース。圧巻

オレンジ、赤、赤紫、青、黄、緑。一般的なオフィスとは異なり、たくさんの色が迫り来る応接スペース。圧巻

オレンジ、赤、赤紫、青、黄、緑。一般的なオフィスとは異なり、たくさんの色が迫り来る応接スペース。圧巻

 

 

執務スペースと応接スペースを仕切る壁も、pixivらしい。このイラストレーションはファンタジスタ歌麿呂さんの作品

執務スペースと応接スペースを仕切る壁も、pixivらしい。このイラストレーションはファンタジスタ歌麿呂さんの作品

執務スペースと応接スペースを仕切る壁も、pixivらしい。このイラストレーションはファンタジスタ歌麿呂さんの作品

 

 

東京デザイナーズウィーク2010に出展された「痛チャリ」。イラストはズカケタワガセさんが描く「ピクシブたん」。ピクシブたんとは、 pixivを擬人化したキャラクターのことで、現在のところ固定の「ピクシブたん」は存在しない

東京デザイナーズウィーク2010に出展された「痛チャリ」。イラストはズカケタワガセさんが描く「ピクシブたん」。ピクシブたんとは、 pixivを擬人化したキャラクターのことで、現在のところ固定の「ピクシブたん」は存在しない

東京デザイナーズウィーク2010に出展された「痛チャリ」。イラストはズカケタワガセさんが描く「ピクシブたん」。ピクシブたんとは、 pixivを擬人化したキャラクターのことで、現在のところ固定の「ピクシブたん」は存在しない

 

 

打合せスペースのサイドにうず高く積まれたカラフルなイス「キューブ」。打合せ用のイスにもなるが、写真のようにスタッキングしておけばパーティションにもなる便利グッズ。形もかわいい

打合せスペースのサイドにうず高く積まれたカラフルなイス「キューブ」。打合せ用のイスにもなるが、写真のようにスタッキングしておけばパーティションにもなる便利グッズ。形もかわいい

 

 

pixivフェスタに展示された作品のポストカードがズラリとはさまれたミーティング用のデスク

pixivフェスタに展示された作品のポストカードがズラリとはさまれたミーティング用のデスク

pixivフェスタに展示された作品のポストカードがズラリとはさまれたミーティング用のデスク








絵に特化したソーシャルネットワーキングサービス



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──pixivのはじまりについて教えてください。

 

2005年にピクシブ株式会社の前身となるウェブ制作会社を、弊社代表の片桐孝憲ら3人がスタートしました。当時は受託の仕事を中心としながら、自社サービスの開発にも取り組んでいたのですが、pixiv開発者の上谷隆宏が、片桐に「絵描き(イラストレーター)のためのギャラリーを中心にしたSNSを作りたい」と持ちかけたのがきっかけです。

 

上谷自身もエンジニアでありながら絵を描くことが趣味だったのですが、彼は好きな作家のWebサイトが更新されていないか毎日のように多くのサイトを巡回するのを手間に感じていました。一方、作り手としての彼は、自分の作品をWebにアップしてもレスポンスがないと観てもらえているのかわからないと感じていました。そこで、観る側と投稿する側、両者の溝を埋められる場ということで生まれたのがpixivです。絵を描く過程というのは地道なプロセスですので、時間をかけて形にした作品をアップしても反応がないと描き続ける意欲が続きません。そういった作り手の気持ちを考えながら、上谷が完成させたSNSに対して、片桐がサポートをするという形で、最初はスタートしました。

 

── 一般的なSNSではなく絵に特化しているため、ユーザーが集まるか不安はありませんでしたか。

 

片桐も最初は「はやらないのではないか」と考えていました(笑)。しかしリリースして1週間後、幸運なことにとあるニュースサイトで紹介をしてただいてからはユーザー数が一気に増え、4カ月後には5万人を越えました。10万人を越えた頃から、いろいろなメディアで紹介してもらえるようになりました。そして1年半後には100万人を越え、2011年8月の時点では350万人を越えました。クチコミだけで自然にユーザーが増えていったのは弊社としても嬉しい限りです。

 

──主なユーザー層について教えてください。

 

一番多いのは20代で55パーセント、続いて10代が23パーセント。学生が全体の3分の1を占めています。また海外からのアクセスが10パーセント程度と比較的多いのも特徴です。なかでも多いのが中国、台湾、韓国といったアジア圏。現在pixivは英語、フランス語、北京語、台湾語、韓国語、タイ語、ロシア語にも対応しています。

 

──同種のサービスとの一番の違いはなんでしょうか。

 

「使いやすさ」「使い心地」「使い勝手」という、Webサイトの基礎とも言える部分だと思います。ユーザーの方々にとっては、安定的に利用できるのは当たり前のことではありますが、サービスにとって一番大事な部分です。スタート当初はアクセス負荷により、サービスが止まってしまうことがありましたがこの4年間で培ってきたノウハウは、他社のサービスに比べて優位点といえるのではないかと思います。

またこれは私が個人的に感じていることなのですが、ユーザーの傾向として絵に対して真剣な方が多いような気がします。pixivでの投稿をきっかけとして、出版社などから絵を依頼されるユーザーも多いようです。


(取材・文:立古和智 写真:八木航)



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