デザイン・クリエイティブ目線で語る
ソーシャルアプリ制作の裏側
第5回 株式会社コナミデジタルエンタテインメント「DRAGON COLLECTION(海外版)」(2/2)
Interview 2/2
ソーシャルコンテンツ制作にかかわることで
高い技術や品質を自分に求められる
![]() 「Web制作からソーシャルコンテンツ制作にかかわるようになって、勉強しながら技術が身についていくのが楽しいですね」(ちか氏) |
とは言え、ちか氏も前職ではCSS3などを実務で使ったことがなく、実際につくっていきながら猛勉強したという。しかし、それがちか氏のモチベーションを高めることにもつながっているようだ。「ゲーム好きの自分にとっては、KONAMIで働けることはうれしいですね。また、PCサイトをつくっているだけなら、なかなかCSS3などを実務で実践しながら学ぶ機会はないので、そういった勉強ができるのも自分の役に立っています。新しいことに挑戦できるのが楽しいですね」とちか氏は話す。KONAMIでは、初級・中級・上級に分けた技術講習会が行われており、グラフィックや言語などの講習はもちろん、3Dやモーションキャプチャについての講義を受けることができるという。
![]() 「高いクオリティが求められるときが自分の成功のチャンスだと期待してます」(優氏) |
優氏も、フィーチャーフォンからスマートフォンに移っていくなかで、より高度な技術が求められていることを肌で感じているという。「スマートフォンにシフトしていくことによって、求められる技術やクオリティも上がるので、メディアとともに成長していけることにやりがいを感じます。今後も、もっと高いクオリティが求められるときが自分の成功のチャンスだと期待してます」
お客様の声に耳を傾けたうえで
スピード感を重視して改善していく
![]() 「国によって反応が違うことが刺激となるし、お客様と一緒にコンテンツを生き物のように育てていることに可能性と魅力を感じます」 (HIFUMI氏) |
現在でも「DRAGON COLLECTION」の制作チームは、毎朝お客様から届く意見や反応をもとに会議を行い、チーム全体で情報共有して話し合い、企画を立て、キャンペーンなどを仕掛けている。そのなかでも、海外と国内の違いを感じることは多い。「欧米では国内よりも高い合理性が求められます。また、日本ではバトルを推しすぎるとお客様が離れる原因になりかねませんが、欧米は、ギルドで助け合ったり、ほかのギルドと競り合うことに非常に積極的ですね」(ヤンダガ氏)
![]() 海外のお客様の声に常に耳を傾けながら、改善を繰り返し、企画やキャンペーンに反映させている「DRAGON COLLECTION」(クリックで拡大) ©Konami Digital Entertainment |
制作チームは、短いイベント中にもお客様の反応を見ながら、追加コンテンツを入れたり、仕様を変更しているという。そういったスピード感を出すためには、メールよりも口頭で話したほうが早いとヤンダガ氏は説明する。「テキストを入れるにしても、UIを考えながら適切な言葉に翻訳していかないと、デザインが崩れてあとで苦労します。それなら、ちかさんと直接話しながらやったほうが早いですね」と話すヤンダガ氏。HIFUMI氏は「一人ひとりが自分の役割を超えて動くことは、ドラコレスタジオ全体で意識されています」と話し、ソーシャルコンテンツ制作では、スピード感が重要であることを改めて強調した。
![]() 「海外とやり取りすることで、コンテンツへの取り組みや考え方の視野が広がる経験ができたと思っています」(ヤンダガ氏) |
今後も、ドラコレスタジオからはさまざまなコンテンツが生まれ、海外に展開されていくだろう。それを楽しみながら支えるクリエイターの活躍に期待したい。
(取材・文・撮影:野本幹彦)
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
家庭用ゲーム、アーケードゲーム、カードゲームなど幅広い事業を展開し、革新的なコンテンツを次々と世に送り出している。 「ドラコレスタジオ」は、同社のソーシャルコンテンツ開発拠点として、さまざまなコンテンツの制作・運営を行っている。
URL http://www.konami-digital-entertainment.co.jp/
<<< 前編に戻る








