細密描写でも知られる江戸時代の画家・伊藤若冲が特集された「美術手帖2016年5月号」
細密描写でも知られる江戸時代の画家・伊藤若冲が特集された「美術手帖2016年5月号」
株式会社美術出版社は、月刊の美術雑誌「美術手帖」の2016年5月号を4月16日に発売した。今月号では、江戸のスター画家である伊藤若冲(1716〜1800年)について、さまざまな視点から人物像を紐解く特集を掲載。1994年に掲載された「不思議! 若冲の細密描写」以来、本誌では20年以上を経た久々の特集となっている。A5判変型で202ページ。
2016年は伊藤若冲の生誕300年であり、彼の作品世界やいまだに謎が多い人となりに大きな注目が集まっている。4月22日からは東京都美術館で、大規模な展覧会「若冲展」も開始される予定だ。その伊藤若冲を特集した本誌では、まず巻頭で美術史家の辻惟雄氏が抱く若冲像を紹介。長らく忘れられた画家であった伊藤若冲を、「奇想の画家」「江戸のアヴァンギャルド」の名の元に再発見した辻氏が、人物像を語っている。そのほか、「画家の目で見る若冲」と題した安藤正子氏の談話や、直木賞候補にもなった小説「若冲」(株式会社文藝春秋)の著者である澤田瞳子氏のエッセイも収録。さらに、若冲にまつわるマンガや画家と禅の関係など、多角的に伊藤若冲に迫る記事も掲載されている。
作品自体についての内容も充実。蛇腹2面で1.6mに及ぶ「若冲画年譜」が収録されており、約70点の主要作品が一挙に掲載された。細密描写に限らず、水墨画や版画など多彩な作風を見ることが可能。40歳で本格的に画業に専念してから、85歳で没する寸前まで描き続けた伊藤若冲の画業の変遷を一望できる。
出版社:株式会社美術出版社
著者:『美術手帖』編集部
価格:1600円(税抜)
URL:http://www.bijutsu.press/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01CQQMD2I/mdndi-22/
2016/04/17
著者:『美術手帖』編集部
価格:1600円(税抜)
URL:http://www.bijutsu.press/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01CQQMD2I/mdndi-22/
2016/04/17
2016-04-16
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