森山大道の講義録ほか3冊

周りを驚かせるようなカッコいいアイデアやデザインは、一朝一夕で生まれるものではありません。情報や技術を取り入れつつ、日々感性を磨きながら、実践(現場)で鍛えていく。インプットとアウトプットのサイクルが大切。多忙なデザイナーのインプットを助けるべく、MdN Interactive編集部がオススメ本を紹介していくコーナーです。
架空のサイトを構築しながらWeb標準が学べる
『標準Webデザイン講座 スタイルシート』
大藤 幹 著/翔泳社2,500円+税
これからのWeb制作者に必須のスキルとして求められる「Web標準デザイン」のためのテキストブック。スタイルシート(CSS)の習得を中心に、40日間で架空のサイトを構築しながら、XHTMLとWebアクセシビリティの3つの事柄を学習していく方式となっている。Internet Explorerなどに特有のバグ現象を回避するためのハックも紹介。陳腐化した使用頻度の低いCSSは排除し、使用頻度の高い安定したCSSのみを使うことで、より実戦に向けた内容となっている。
学生とのスリリングな対話に触発される
『昼の学校 夜の学校』
森山大道 著/平凡社1,600円+税
写真家森山大道氏による初の講義録。2003年から2005年にかけて、東京工芸大学、東京ビジュアルアーツ、写真家瀬戸正人氏主宰のワークショップで行われた講義の内容を収録したもの。若い学生たちが繰り出すストレートな問い掛け(好きな女性のタイプを聞く学生も!)に、あるときは真正面から現実的な、あるときは哲学的なまでに深遠な言葉で切り返す森山氏。氏の言葉はその個人的思考や写真観を提示しながら、彼の写真同様生々しくスリリング。写真にかかわらず、表現することに関心をもつ人を触発する対話集である。
デザイン=問題を解決すること
『100の悩みに100のデザイン 自分を変える「解決法」』
南雲治嘉 著/光文社新書780円+税
「デザイン」という言葉から何を思い浮かべるだろう? 英和辞書をひくと「計画」、「設計」といった意味が一番はじめに載っている。デザイナーの仕事を料理人や医者に例え、デザインの本質は「問題を解決すること」にあるとする著者。本書では、日常生活で誰もが抱えるような悩みを100選び出し、デザインの考え方を応用して問題を解消する方法を提示している。物理的、ビジュアル的なデザイン観だけに捉われずに、その力や効能を紐解くことで、デザインに対する視野を広げてくれる1冊。
1,000点を超えるフリー素材を掲載&収録
『FREE STYLE SCRAPS 01 SILHOUETTE シルエット』
『FREE STYLE SCRAPS 02 PICTOGRAM ピクトグラム』


4D2A 編集・デザイン/ビー・エヌ・エヌ新社
各3,000円+税
Webや紙面デザイン、ビジネス資料などに活用できるグラフィックを1,000点収めたビジュアルブック。「01 SILHOUETTE」は、iPodのキャンペーンで流行したシルエットがテーマ。人物を中心に、乗り物や動植物、家電製品、衣服、家具などさまざまな事 物を対象にしている。「02 PICTOGRAM」は、店舗や交通機関など人の多く集まる場所でのサイン制作などに役立つピクトグラムがテーマ。情報デザインには欠かせないアイテムが 多数収録されている。いずれもJPEGとIllustratorのEPSデータを収録したCD-ROMが付属。
(更新:2006年10月31日)



