IPA、「スマートフォンのウイルスに注意!」と呼びかけ
IPA、「スマートフォンのウイルスに注意!」と呼びかけ
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は、「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況 【2011年1月分】」のなかで、Androidを採用しているスマートフォンやタブレット型端末の一部で感染力のあるウイルスが発見されたことから、国内スマートフォン利用者に注意をうながしている。
これまで、国内で使われていた携帯電話は、仕様その他がさまざまで、ウイルスなどの被害に遭いにくかったが、スマートフォンは世界的な規模で共通のOSを使用しているため、パソコンと同じようにウイルスの脅威に曝されているという。また、アプリ開発のための情報が公開されており、ユーザーが自由に開発できる環境にあること、またそのアプリを利用者が簡単にスマートフォンに追加できることも原因のひとつと考えられている。スマートフォンは自由度が高い反面、セキュリティー面では、従来の国内の携帯電話に比べると脆弱なところがある。スマートフォンは携帯電話よりパソコンに近いと考えて、セキュリティーに注意をはらうべきとする。
ウイルス被害としては、情報を奪われたり、乗っ取って悪用されたりする可能性が出てくるとみている。なお現在発見されているウイルスは、スマートフォンの端末同士による感染や、利用者の操作なしでは侵入するものではない。予防策としてIPAでは、ウイルスが発見されているAndroid端末に関して以下のことを挙げている。
・信頼できる場所から、正規版のアプリを入手する
・アプリの評価、コメント、ダウンロード回数を判断の手掛かりとする
・メールの添付ファイルに注意する。特にアプリが添付されたもの
・普段は「提供元不明のアプリ」設定のチェックを外しておく
・アプリのインストール時の「アクセス許可」に注意する
・セキュリティソフトを導入する
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)
独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)
問い合わせ:03-5978-7591
URL:http://www.ipa.go.jp/
2011/2/4