【IGAS2011】ナナオ、専用ソフトのバージョンアップでより使いやすくなったキャリブレーションセンサー内蔵「ColorEdge CG275W」
【IGAS2011】ナナオ、専用ソフトのバージョンアップでより使いやすくなった
キャリブレーションセンサー内蔵「ColorEdge CG275W」
2011年9月16日~21日の間、東京ビッグサイトで開催されている印刷機材・印刷技術のコンベンション「IGAS2011」。(株)ナナオのブースでは、専用ソフトウェアの機能が向上したキャリブレーションセンサー内蔵ディスプレイ「ColorEdge CG275W」を展示している。今回は、ソフトウェア技術開発部・山口省一氏から、最新のカラーマネジメントについて話を伺った。
取材・文=佐藤 勝
簡単操作でより正確なキャリブレーションが可能に
ColorEdge CG275Wは、キャリブレーションセンサーを搭載し、定期的に自動キャリブレーションを行うことができる27型液晶ディスプレイ。今年3月の発売後、8月に専用ソフトウェア「ColoNaviagator」がVer.6にバージョンアップされ、予め用意された「印刷用」「写真用」「Web向けコンテンツ作成用」の調整目標を選択するだけで、最適なプロファイルが得られるようになった。もちろん、手動での微調整も可能だ。また、CMYK、RGBなど、あらゆるプロファイルをモニター単体で疑似再現できる「プロファイルエミュレーション」機能も新たに搭載し、ソフトの機能向上で、よりシビアな色管理の要求に応えられるようになった。
バージョンアップした専用ソフトウェア「ColoNaviagator 6」
出力見本とモニターをマッチングさせるデモも行われている
タブレット端末の画面を測定し、モニター上で色を再現
今回の展示では、iPad、GALAXY Tabなどのタブレット端末、スマートフォンなどの画面をブラウザで通信しながら測定し、モニター上でデバイスの色を再現するソフトのデモを行っていた。同社ソフトウェア技術開発部の山口省一氏の話によると、現時点ではまだ実験段階だが、実際に電子カタログや電子写真集などでも正確な色再現が課題となっており、ユーザーの要求と市場の動向によっては、商品化の可能性もより高まるという。
(左)ソフトウェア技術開発部 山口省一氏
(右)タブレット端末の色再現のデモ。結果は会場で確かめてほしい
期間中、カラーマネジメントセミナーを毎日開催
また、ナナオのブースでは、カラーマネジメントの導入から実践までを学べるセミナーを毎日開催している。受講料は無料で、事前申込も不要。参加者にはオリジナルの「カラマネ冊子」の特典も用意されている。
(左)ナナオのブースでは、カラーマネジメントセミナーを毎日3回開催
(右)参加者にはもれなく特典も。詳細はWebサイトにて
(株)ナナオ
URL:http://www.eizo.co.jp/
2011/09/17