ネット広告の未来を予測する新書ほか3冊
周りを驚かせるようなカッコいいアイデアやデザインは、一朝一夕で生まれるものではありません。情報や技術を取り入れつつ、日々感性を磨きながら、実践(現場)で鍛えていく。インプットとアウトプットのサイクルが大切。多忙なデザイナーのインプットを助けるべく、MdN Interactive編集部がオススメ本を紹介していくコーナーです。
装丁とブックデザインの基本を解説した入門書
『デザイナーをめざす人の装丁・ブックデザイン』
熊澤正人、清原一隆/エムディエヌコーポレーション2,600円+税
装丁、本文デザイン、雑誌レイアウトといった本づくりに関わる基礎知識を、豊富な図版と実例を交えながら、プロの装丁家がわかりやすく解説。“本づくりの 現場”のワークフローを説明するとともに、現在第一線で活躍している装丁家の仕事も多数紹介している。書籍・雑誌デザインに必要な基本を学びたいデザイ ナーやデザイナー志望者には、入門書として最適。 50人の装丁家が腕をふるった企画展「カヴァーノチカラ」も誌上で再現した。
時代情勢の変化とともに考える広告のこれから
『ネット広告がテレビCMを越える日』
山崎秀夫、兼元謙任/毎日コミュニケーションズ780円+税
媒体別広告費では“広告の王様”ともいえるテレビCMだが、そのビジネスモデルは、視聴者のライフスタイルの変化などにより、揺らぎ始めているといわれる。そうした時勢を踏まえつつ、地上波デジタル放送の開始や放送法・著作権法の改正など、テレビCMのビジネスモデルを支えてきた業界構造の変化、ネットマーケティングの最前線へと議論を進め、“ネット広告がテレビCMを越える日”を予測している。ネット広告のもつ可能性や広告が向う先を一考したい方にはオススメの良書。
先駆者がたどり着いたWebコミュニケーションのノウハウ
『Web Campaign』
渡辺英輝、阿部晶人、螺澤裕次郎、伊藤直樹/インプレスジャパン1,800円+税
Webを使った企業のブランド構築を目指して、これまでのWeb広告とは異なるアプローチで、さまざまなWebキャンペーンを成功させてきたトップクリエイター4人が、世の中を動かすWebの使い方をレクチャー。ネット広告自体の歴史が浅く、とりわけWebでのプロモーション・キャンペーンの分野は“道なき道を切り開くような状況”にあると著者の一人、渡辺氏は述べている。だが、誰かの受け売りではなく、先駆者たちが自ら試行錯誤してたどり着いたノウハウがつまっているからこそ、読み応えがある。
視覚を閉ざされた子どもの心が映し出された作品集
『Kids Photographers 子どもは天才!』
23人のKids Photographers+管洋志/STUDIO DEBO857円+税
横浜市立盲支援特別学校の生徒たちが、はじめて手にしたカメラで「好きなもの」を撮った。視覚を閉ざされた子どもたちが写真を撮れるのかと思うだろう。しかし、研ぎ澄まされた聴覚や臭覚を頼りにして撮影された写真の数々は、優しさ、暖かみといった根源的な輝きに満ちている。それは技術的には隙がなくとも感情を失ってしまったプロの写真とは対照的。小手先のテクニックに翻弄され忘れかけていた「人を引き付ける力」といったものを思い出させてくれるに違いない。
本書に関するお問い合わせはdebochan@nifty.comまで
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(更新日:2007年7月17日)




