次世代Webカンファレンス「REMIX07 TOKYO」が開催
次世代Webカンファレンス「REMIX07 TOKYO」が開催
2007年9月25日公開
マイクロソフトは、2007年9月19日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで次世代のWebをさまざまな形で体感できるイベント「REMIX07 TOKYO」を開催した。同イベントの開催は、昨年に続き今年で2回目となる。
REMIX07 TOKYOは、クロスブラウザ・クロスプラットフォーム対応のWebブラウザプラグイン「Microsoft Silverlight」をはじめとした同社の最新のテクノロジーやサービスを紹介・周知するのが主たる目的の催し。米国を初めとする海外では「MIX」の名で行われている。また、これらを組み合わせて実現する新しい時代のユーザーエクスペリエンスを体感できる多数のセッション、プログラムが用意された。
まずは、マイクロソフト株式会社代表執行役社長兼マイクロソフトコーポレーションコーポレートバイスプレジデントのダレン・ヒューストン氏の基調講演によって幕開け。ハードウエアのパフォーマンス向上やユビキタスブロードバンド時代の到来、モバイル端末の新しい形、エンドレスな大容量化が進むストレージ、高品質なディスプレイ、自然なユーザーインターフェイスといったテクノロジーのメガトレンドを例に挙げながら、「それらに対応すべく同社が提供するソフトウエア+サービスによって訪れる新たなユーザーエクスペリエンスを体感できるデジタル時代の訪れにたいへんな興奮を覚えている」と熱弁を奮った。

マイクロソフト株式会社代表執行役社長兼マイクロソフトコーポレーションコーポレートバイスプレジデントのダレン・ヒューストン氏
続いて、マイクロソフトコーポレーション ディレクター オブ プロダクトマネジメント UXプラットフォーム&ツール担当のキース・スミス氏が登場。SilverlightやWPF、ASP.NETといった同社の次世代Webテクノロジーを紹介、開発状況や可能性などをスピーチした。

マイクロソフトコーポレーション ディレクター オブ プロダクトマネジメント UXプラットフォーム&ツール担当のキース・スミス氏
その後、キース氏の司会によって、REMIX07 TOKYOの開催と同時にSilverlightなどの採用を決めた日本の企業5社がそれぞれのコンテンツを披露。
まずは株式会社USENが、同社の無料動画配信サービス「GyaO」内において、GAGA USENの最新映画予告編の紹介サイトをにSilverlightで構築することを発表。同社コンテンツプラットフォーム事業部ゼネラルマネージャ松本武史氏らによるデモンストレーションが行われた。今年10月中には試験的な配信を予定しているとのこと。また「これまでGyaOはMacユーザーには利用できなかったが、クロスブラウザ・クロスプラットフォームを標榜するSilverlightの採用によってMacユーザーにも楽しんでいただけるようになった」(松本氏)と語った。

株式会社USENコンテンツプラットフォーム事業部ゼネラルマネージャ松本武史氏

同GyaO事業本部編成局Web制作部部長高野輝次氏

Silverlightで構築されたGAGA USENの最新映画予告編の紹介サイト
続いてNRIネットワークコミュニケーションズ株式会社 Webマーケティング事業部部長の松岡清一氏が登壇。同社がSilverlightで構築したPIP(Person in Presentation)による野村證券のバーチャル店舗サイトを披露した。

NRIネットワークコミュニケーションズ株式会社 Webマーケティング事業部部長の松岡清一氏

PIP(Person in Presentation)による野村證券のバーチャル店舗サイト
次に、GMOホスティング&セキュリティ株式会社 ホスティング事業推進本部 サーバ企画開発部部長の佐藤秀忠氏が登壇。同社がSilverlightとWindows-based Hostingの技術を利用して作成したサッカーJリーグ「ジュビロ磐田」のファン向けサイト「ジュビロチャンネル」や、アーティストのアイ武川(タケカワユキヒデ氏の息女)のプロモーションサイトが紹介された。

GMOホスティング&セキュリティ株式会社 ホスティング事業推進本部 サーバ企画開発部部長の佐藤秀忠氏

サッカーJリーグ「ジュビロ磐田」のファン向けサイト「ジュビロチャンネル」

アーティスト、アイ武川のプロモーションサイト
株式会社リクルートからは、同社の実証研究機関であるメディアテクノロジーラボの舩見高貴生チーフエンジニアと石橋利真エンジニアが、同社の海外旅行情報サービス「AB-ROAD」のWebサービスを紹介。同サービスは、“地球で旅行検索”を標榜した地図情報検索サービスで、地球の画像から旅行したい先の詳しい地図情報や街並み・観光名所などの様子を、マクロからミクロへといった流れで3D映像で確認できるもの。これには、マイクロソフトのVirtual Earthのテクノロジーが利用されている。Virtual Earthには世界の主要都市のデータはすでに用意されており、「AB-ROAD」Webサービスの一般公開も近いうちに行われる見通しだ。

株式会社リクルートメディアテクノロジーラボの舩見高貴生チーフエンジニア(手前)と石橋利真エンジニア(奥)

“地球で旅行検索”を標榜した海外旅行情報サービス「AB-ROAD」のWebサービスの画面
株式会社TBSテレビからは、コンテンツ事業局 デジタルセンター デジタル戦略部の小林成年部長と青木裕子アナウンサーらが登場。プロ野球横浜ベイスターズの動画配信サービス「HamastaWAVE」を発表した。同サービスは、選手名やイニング、内容などさまざまな条件から数時間前に行われた同球団のゲーム映像をシーン別に再生できるもので、マイクロソフトのWindows Media Centerの技術が利用されている。

株式会社TBSテレビの青木裕子アナウンサーら

同社がサービスを始めるプロ野球横浜ベイスターズの動画配信サービス「HamastaWAVE」
基調講演の終了後は休憩をはさみ、同じ会場でジェネラルセッションが開催。マイクロソフト株式会社デベロッパー&プラットフォーム統括本部マネージャの鈴木祐巳氏と同シニアプロダクトマネージャーの竹内洋平氏による、Expression StudioおよびVisual Studioの連携デモが実演された。プログラマー役の鈴木氏とデザイナー役の竹内氏が、それぞれの立場でVisual StudioとExpression Studioを使いながら、ひとつのSilverlightコンテンツ(Remix07のサイトイメージ)を構築していく解説の方法は、2つのソフトウエアの連携のイメージをたいへんつかみやすく表現していた。

マイクロソフト株式会社デベロッパー&プラットフォーム統括本部マネージャの鈴木祐巳氏

同シニアプロダクトマネージャの竹内洋平氏
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つづいて同社Windows本部Windows Live推進エグゼクティブプロダクトマネージャの磯貝直之氏がWindows Liveを紹介。Virtual EarthやLive Searchといった複数のテクノロジーを組み合わせたマッシュアップAPIであるWindows Liveを、Virtual earthのリアルな3D地図画面を使いながらわかりやすく説明した。

マイクロソフト株式会社Windows本部Windows Live推進エグゼクティブプロダクトマネージャの磯貝直之氏

Windows LiveをVirtual earthのリアルな3D地図画面を使いながらデモ。次世代エクスペリエンスの可能性を披露した
その後は、会場のいくつかを使って、さまざまなブレイクアウトセッションが行われた。開催数は全24セッション。Silverlight/WPFをテーマにしたものや、AJAX、Second Life、Windows Server、ASP.NET、Expression Studioなど、Microsoftのテクノロジーを中心にしたさまざまな方向の見どころ、聞きどころの多いセッション内容で、参加者はそれぞれ思い思いのセッションを聴講していた。

セッションのひとつ、マイクロソフト株式会社デベロッパー&プラットフォーム統括本部シニアプロダクトマネージャー春日井良隆氏による「Silverlightとはなにか?」の様子
セッションの開催と同時に、別途設けられたファンイノベーションガレージでは、いちはやくSilverlightなどのコンテンツ開発に挑む各社によって、現在の開発状況や次世代映像などが披露されたテクノロジ&サービス展示コーナーや、屋台村のような雰囲気の中で次世代コンテンツを体感できる「みるガレージ」、「さわるガレージ」、「つくるガレージ」の3つで、参加者も思いに思いに映像コンテンツを視聴したり、ゲームを楽しんだりしていた。

テクノロジ&サービス展示コーナー

「みるガレージ」のひとコマ

株式会社LOiLOは、デザイナーの兄とプログラマーの弟の2人で運営している会社。まさしくデザイナーと開発者のコラボレーションを体現している。UIをWPFで構築したビデオ編集を簡単な操作でできるようにするアプリケーション「ロイロスコープ」を紹介。参加者の注目を集めていた
またメインステージでは、国際コンサルタント、J-WAVEパーソナリティなどを務めるショーン・K氏がナビゲーター役となり、さまざまなゲストとのトークイベントも行われた。

メインステージで行われたトークイベントのひとつでは、good design companyの水野 学氏、納谷建築設計事務所の納谷 学氏・納谷 新氏、DESIGN ASSOCIATIONの川又俊明氏が、「ユーザーエクスペリエンスの創造」をキーワードに「ものづくり」に向ける想いを語った
その後、クラブイベントを模した「Remix Night」といったパーティも催され、本イベントも盛況の中無事に閉幕。REMIXは今年で2回目の開催となるが、Silverlight/WPFの姿がより明確になった今年は、昨年よりもよりしっかりとした内容になり、参加者にとっても出展者にとってもマイクロソフト社が描く次世代のエクスペリエンスの姿をよりはっきりとイメージすることのできた催しとなった。
(鴨 英幸/MdN Interactive)
参考リンク:
REMIX07 TOKYOの公式サイト






