GyaO、Silverlightによる動画配信をスタート
GyaO、Silverlightによる動画配信をスタート
株式会社USENは、同社が運営する無料動画配信サービス「GyaO」における「Microsoft Silverlight」(以下、Silverlight)を利用した新しい動画配信サービスを、11月19日より開始した。同日マイクロソフト社で行われた記者説明会で明らかにしたもの。
マイクロソフトが展開するWebブラウザプラグインSilverlightによるGyaOの新しい動画配信サービスは、「GAGA USEN」で展開する最新映画の予告編紹介サイトで導入されている。現在、来春3月1日より国内公開予定の『ライラの冒険』ほか『俺たちフィギュアスケーター』など5作品の予告編を視聴可能だ。

最新映画予告編がSilverlightによって公開されているGAGA USENのサイト
2005年のサービス開始以来Windows Media Video形式を基盤に展開してきたGyaOが、新たにSilverlightを導入したことの理由やメリットとして、GyaO事業本部編成局 第一メディア局 Web制作部部長の高野輝次氏は、一番にMacユーザーがGyaOを視聴可能になることを挙げた。
高野氏は、「GyaOのカスタマーサポートへの問い合わせで一番多いのが、Macユーザーからの視聴ができないのかというエネルギッシュな要望だった。また、GyaOにおける大きなコンテンツホルダとして音楽業界があるが、こちらもMacユーザーが多く、Macでの視聴可能化を強く求められていた。これまでDRM(デジタル著作権管理)の問題が障壁となってMacユーザーの取りこぼしが懸案事項となっていたが、Silverlightの登場によってMacユーザーへも対応ができることとなり、社の方針としてSilverlightを導入することが決定された」と、今回の導入に至る経過を説明。
また、GyaOと並んで同社の別のサービスである「ShowTime」、「OnGen」などを含め、数十万保有しているというWindows Mediaベースのコンテンツ群のファイル形式を容易に変換できることも、Silverlight導入に踏み切った大きな理由となった、と高野氏は解説。
さらに「現在Ver1.0であるため予告編紹介サイトでの使用にとどめているが、DRM対応になる次期バージョンVer1.1のリリース後は、意欲的にSilverlightでのコンテンツ展開を進めていきたい」と述べた。「従来のWindows Media VideoとSilverlightが並行してみられるように用意してあり、アイコンで選択できるようなアプローチ方法を考えている」とのことだ。なお、TV機器で視聴可能になるセットトップボックスへの組み込みは現在考えていないという。
説明会に同席したマイクロソフト株式会社デベロッパー&プラットフォーム統括本部シニアプロダクトマネージャー春日井良隆氏によれば、Silverlight Ver1.1は2008年前半リリース予定とのこと。また、春日井氏は、一般ユーザーが手軽にSilverlightによる動画コンテンツをWebサイトやブログへすべてフリーで展開できるSilverlightの新しいホスティングサービス「Silverlight Streaming」や、動画作成に対応するプラグイン「Silverlight Streaming Publishing Plug-In for Expression Encoder」を発表、実演してみせた。
Silverlight Streamingは、1ファイル22MB、トータル4GBのスペース、最大700kbpsに対応するビットレート、10万回/月までの無料再生を特長とするSilverlight用ホスティングサービス。また、Silverlight Streaming Publishing Plug-In for Expression Encoderは、Expression Encoder用の動画作成プラグインで手軽にWebやブログ用のSilverlight動画が作成できるのが特長。現在プレビュー版が無償で配布されている。
現在1600万人の登録者を有し、250万時間/月の視聴がされているGyaOは、YouTubeやニコニコ動画などと並ぶ動画配信の国内大手サイト。GyaOが導入することによって、Silverlightの普及にも大きな拍車がかかったといえるだろう。
(2007年11月19日)
GyaO Silverlightサイト
http://www.gyao.jp/gaga/
Silverlight Streaming
http://silverlight.live.com/




