「ゲームの世界はこれだけ美しい」、暴力面だけを訴えるホワイトハウスの動画に対抗する88秒
アメリカのゲーム団体Games for Changeは、ホワイトハウスが公開したゲームの暴力性を訴える動画に対する反論として、ゲームの美しさや素晴らしさをアピールする動画を公開した。
ホワイトハウスが公開した動画は、「Violence in Video Games(ゲームの暴力性)」というタイトルで、人を追いかけて斧で斬りつける残虐な殺人シーン、無抵抗な人々を無差別に銃殺するシーンなど、ゲームの暴力性・残虐性ばかりがクローズアップされる内容だった。動画にはホワイトハウスからのコメントは特に付けられていないが、アメリカでは現実に学校での銃乱射事件があったばかりで、いかにもゲームがその原因の一つであるかのような動画の編集の仕方であった。
それに対し、Games for Changeは「88 Seconds of Video Games(ゲームの88秒)」という動画を発表。ゲームには暴力性ばかりではなく、クリエイターやゲーマーによるコミュニティによる、はるかに多くの世界が広がっていることをアピール。「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」でリンクが馬を駆るシーンから始まる動画は、ゲームで見られる美しい自然、動物との触れ合い、人と人による豊かな感情の発露などが描かれ、ゲームの世界の美しさを見せつけてくれる。
ホワイトハウスの動画は高評価2618なのに対し低評価9万、Games for Changeの動画は高評価1.1万で低評価177となっており、多くのユーザーはホワイトハウスの一方的な動画に対して「No」を突きつけていることも明らかになっている。