かもめや、リアルタイム性重視の次世代気象観測システムKAZAMIDORIの運用を開始
株式会社かもめやは8月16日、リアルタイム性重視の次世代気象観測システム(KAZAMIDORI)の運用を開始した。提供は瀬戸内海エリアにて行われる。目視外でドローンを運用する際の気象状況を把握することが主な目的。
本サービスは、離島や山間部における無人航空機(ドローン)運用の規制緩和を見越して提供が開始されるという。ドローンの目視外飛行を行う際には、飛行ルート上の気象状況をリアルタイムで把握することが必要となる。KAZAMIDORIでは、風向きや風速、気温、湿度、気圧、雨量など、特定の位置のリアルタイムな気象情報を提供し、安全なドローン運用のサポートを目指す。また、同社では、2018年9月以降に法人ユーザ向けに気象観測装置のレンタル・リースを予定している。月額3,000円~5,000円程で、観測したい位置の気象情報を専用アプリから閲覧できることになるそうだ。
リアルタイムに取得したデータは、クラウドシステム上に蓄積されていき、同社が開発を行っている統合型運行管理システムへの連携や、API接続サービスでの提供も予定している。情報活用の方法として、ドローンの運用以外にも、工事現場や運送事業の安全管理、自然災害の防災、イベント会場の安全管理なども想定。リアルタイムで特定の気象状況を把握することで、事故やトラブルを防ぐ一助になると言えるだろう。