若者の4割がAIにネガティブイメージを持っていると判明、「仕事がなくなる」といった不安の声も
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は9月3日、全国の高校生、大学・専門学校生を対象にして行った、AIへのイメージに関する調査結果を発表した。調査に参加した若者のうち、約4割がAIについてネガティブな意見を持っていることが判明。「なまけてしまう」「機械に任せるのが不安」「仕事がなくなる」等の回答が紹介されている。
本調査は、SMBCコンシューマーファイナンスが開催したPROMISE 金融経済教育セミナーの受講者(高校生、大学・専門学校生)を対象として、 2018年2月1日から2018年7月31日にかけて行われた。有効サンプル数は8,397名で、その内訳は男性3,713名、女性4,684名となっている。
「AIについてどのようなイメージを持っていますか?一番近いイメージを1つだけ選んでください」という質問に対して、全体の60.5%が「便利」等の理由からポジティブ回答を行い、39.5%が「仕事がなくなる」等の理由からネガティブ回答を行った。
先の質問でポジティブ・ネガティブの回答をした人それぞれに、「日常生活においてどのようなものならAIを搭載した機械を使ってみたい(使ってみてもよい)と思いますか?」という質問を行ったところ、どちらも「ニュースや音楽を聞くツールとして」と回答した人が最も多く、全体の約2割を占めている。「自動運転で目的地まで連れていってくれる乗り物」が2番目に多く、ポジティブ回答者では19.4%、ネガティブ回答者では21.0%という結果となった。AIに抱くイメージに違いがあっても、活用方法のイメージに大きな変化はないようである。
ただし、「特に使ってみたい(使ってみてもよい)と思わない」という回答をした人は、1つ目の質問でポジティブ回答をした人では8.5%であったが、ネガティブ回答をした人では20.2%と大きな差が開いた。その理由について、「機械に任せるのが不安/信用できない」「機械にとって代わられる/仕事・バイトがなくなりそう」などの回答が並ぶ。AIを搭載した機械が、生活を脅かすものになると考える若者が少なからずいることがわかる結果となった。