理化電子、江戸切子をモチーフに文様を切削した高級耳かき「zig」を発売
理化電子株式会社は、高級耳かき「zig(ジグ)」を発売した。江戸切子をモチーフにし、文様を切削した耳かき。「矢来」と「網代」という文様のバリエーションがあり、それぞれ「すき(無着色)」「瑠璃被(青)」「黒被(黒)」「金赤被(赤)」という4色ずつが用意されている。価格は各1万円(税抜)。
「zig」の制作プロジェクトは、理化電子株式会社の社内コンペ「アイディア製品プレゼン大会」に端を発する。同社は半導体検査部品メーカーで、ミクロの加工技術を利用して新製品を作れないかという発想から企画が生まれた。デザイナーの西村ひろあき氏を企画段階から迎え、“日本の伝統的なものづくり”をテーマに設定。江戸切子職人の三代秀石 堀口徹氏に監修を依頼し、伝統工芸の本質を追求した製品に仕上げられた。
原材料となるアルミニウムの表面処理・染色・切削加工まで自社技術を駆使し、ミクロン単位の切削技術で“顕微鏡で見ても凹凸のない形状”を実現。フォルムや文様の美しさに加え、かき心地の滑らかさも魅力となっている。「矢来文」は邪気を払うと言われる文様で、「網代文」は豊かさを意味するもの。後端には江戸切子で「底菊」と呼ばれるカットが施された。配色に用いられた4色も、伝統的な江戸切子のカラーリングになぞらえたもの。細部に至るまで伝統工芸の“本質”が表現されている。