約1年間にも及ぶ話し合いから発展した実践としてのグループ展「Practice_01: 線を引く」
2019年6月7日(金)から6月30日(日)まで、EUKARYOTEにて「Practice_01: 線を引く」が開催される。久保田智広氏、畑山太志氏、三瓶玲奈氏の3名によるグループ展。それぞれの作家の視点から既にある“境界線”を再度考察し、新たな描線を生み出す試みが行われている。月曜休廊で、時間は12:00〜19:00。
本展は、3人の作家が約1年間に及ぶ話し合いを続け、そこで生まれたトピックスを出発点として制作の可能性を広げるために企画された。実践(practice)を重視しており、今回は最初の成果として“線を引く”ことに焦点を当て、新たな作品を展開している。
価値観の生成過程に関心を持つ久保田智広氏は、その揺れ動く基準線の引き直しに着目。自然や生命、心など、可視の事物に対して不可視の領域が根本的に存在していると考える畑山太志は、物質と非物質の境界線を問い直している。三瓶玲奈氏は、風景や静物をきっかけとして、人間の知覚が事物に与える輪郭線だけでなく、知覚にとって実在する線を見出す試みを展開。“線を引く”というアクションが1つの領域を生み出し、さらにそれが新たな領域への“補助線”となっていく。