タイププロジェクト、環境省向けに専用フォントの「TP国立公園明朝」を提供
タイププロジェクト株式会社は、環境省向けに国立公園専用フォント「TP国立公園明朝 R/L」を提供したことを発表した。オリジナルデザインの欧文書体と「TP明朝」を合わせたフォント。全国の国立公園での使用が予定されており、合わせてオンラインショップでの一般販売やサブスクリプションサービス「TPコネクト」での提供も開始されている。DL版の販売価格は1ウエイトにつき2万360円(2019年7月29日時点での税込価格)。
「TP国立公園明朝」は、環境省が2016年に開始した「国立公園満喫プロジェクト」の一環として開発がスタートした。「日本の国立公園らしい品格や風合いを持ちつつ、看板等に使用した際の視認性を確保する」という要望に基づき、現代的な骨格を持ったスラブセリフォントとして開発。和文の部分には「TP明朝」のローコントラストが採用されており、欧文フォントは新たに開発されている。
欧文書体は、日本デザインセンターの色部義昭氏とタイププロジェクト株式会社との協議を経て開発された。色部氏は、国立公園統一マークや標識整備、パンフレットなど、国立公園のブランディングを担当したアートディレクター。和文書体との調和を目指し、ウエイトやコントラストをごくわずかに太くすることで混植の際のフラットな印象を生み出しており、サインシステムで重要な遠くからの視認性にも優れている。OpenType形式で、文字セットは9504文字(Adobe Japan 1-3準拠/StdNの文字セットにff、ffi、fflを追加)。