ハマスホイの名品とともにデンマーク絵画を満喫
東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」【美術館・博物館/冬の展覧会情報 2019・2020】
2020年1月以降、ぜひ鑑賞しておきたい美術館・博物館の展覧会を編集部がピックアップ。今回は東京都美術館で開催中の「ハマスホイとデンマーク絵画」をご紹介します。見どころやグッズ・イベント情報もチェック!
●文:中村美枝(JAM SESSION)
●文:中村美枝(JAM SESSION)
やわらかな光に満たされた静謐な室内。ひっそりとしていて控えめながら、どこか心を惹きつけられる。17世紀オランダ風俗画の影響が認められることから、“北欧のフェルメール”とも評される19世紀末のデンマークを代表する画家ヴィルヘルム・ハマスホイ。近年、欧米の著名な美術館が作品をコレクションに加えるなど、世界的に再評価されており、2008年には日本でも初めての展覧会を開催。それまで知る人ぞ知る存在だったハマスホイの知名度は一気に高まり、多くの美術ファンが魅せられた。
本展には、ハマスホイの名品が再び来日。本邦初公開の作品も登場し、ハマスホイのさらなる魅力に触れられる。また今回は、コペンハーゲンで19世紀前半に華開いたデンマーク絵画黄金期の作品や、ハマスホイと同時期に活躍した画家たちも併せて紹介。日本では知られる機会の少なかった、デンマーク絵画の本格的な展覧会となる。
本展には、ハマスホイの名品が再び来日。本邦初公開の作品も登場し、ハマスホイのさらなる魅力に触れられる。また今回は、コペンハーゲンで19世紀前半に華開いたデンマーク絵画黄金期の作品や、ハマスホイと同時期に活躍した画家たちも併せて紹介。日本では知られる機会の少なかった、デンマーク絵画の本格的な展覧会となる。
▼「ハマスホイとデンマーク絵画」で注目したい作品
画像左)ハマスホイは、1908年まで約10年暮らしていたコペンハーゲン旧市街地のアパートの室内を何度も繰り返し描いた。こちらはそのアパートのダイニングルーム。生活感はなく、ただただひっそり。近代化が進む首都コペンハーゲンの片隅に残された古いアパートが醸し出す郷愁が伝わってくる
画像右)19世紀後半、近代化が進んでいくなか、多くの画家が古きよきデンマークを求めてコペンハーゲンから離れた町や村へ向かった。そのひとつが漁師町・スケーイン。画家ピーザ・スィヴェリーン・クロイアがスケーインで描いた“青の絵画”は、さらに多くの画家をこの地に惹きつけた
画像右)19世紀後半、近代化が進んでいくなか、多くの画家が古きよきデンマークを求めてコペンハーゲンから離れた町や村へ向かった。そのひとつが漁師町・スケーイン。画家ピーザ・スィヴェリーン・クロイアがスケーインで描いた“青の絵画”は、さらに多くの画家をこの地に惹きつけた
▼展覧会オリジナルグッズ&デンマーク雑貨も要チェック
画像左)鑑賞のあとは会場に併設された特設ショップへ。やわらかな肌触りのミニタオル、オーガニックコットンのエコバッグなど、ハマスホイの作品をイメージしたグレートーンの展覧会オリジナルグッズが目白押し。モダンでいてシックなアイテムが多数で、男女問わず使える品々がズラリ
画像右)特設ショップには、デンマークの人々に根付く価値観 “ヒュゲ(くつろいだ、心地よい雰囲気)”や、ハマスホイの世界観が伝わるアイテムをセレクトしたコーナーも。陶器ブランド「ケーラー」のフラワーベース、ステーショナリーブランド「カトテック コペンハーゲン」のノートブックなど、デンマーク雑貨もそろう
画像右)特設ショップには、デンマークの人々に根付く価値観 “ヒュゲ(くつろいだ、心地よい雰囲気)”や、ハマスホイの世界観が伝わるアイテムをセレクトしたコーナーも。陶器ブランド「ケーラー」のフラワーベース、ステーショナリーブランド「カトテック コペンハーゲン」のノートブックなど、デンマーク雑貨もそろう
DATA
ハマスホイとデンマーク絵画
会期:2020年1月21日(火)~3月26日(木)
※東京都の方針により、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から閉幕しました
開室時間:9:30~17:30(金曜、2月19日(水)、3月18日(水)は20:00まで、入室は閉室の30分前まで)
休室日:月、2月25日(火)※2月24日(月・休)、3月23日(月)は開室
場所:東京都美術館
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
入場料:一般1,600円、大学生・専門学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円、中学生以下は無料、3月20日(金・祝)〜26日(木)は18歳以下(2001年4月2日以降生まれ)無料 ※要証明
https://artexhibition.jp/denmark2020/
※2020年4月7日(火)〜6月7日(日)山口県立美術館(http://yma-hammershoei.com/)に巡回
ハマスホイとデンマーク絵画
会期:2020年1月21日(火)~3月26日(木)
※東京都の方針により、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から閉幕しました
開室時間:9:30~17:30(金曜、2月19日(水)、3月18日(水)は20:00まで、入室は閉室の30分前まで)
休室日:月、2月25日(火)※2月24日(月・休)、3月23日(月)は開室
場所:東京都美術館
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
入場料:一般1,600円、大学生・専門学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円、中学生以下は無料、3月20日(金・祝)〜26日(木)は18歳以下(2001年4月2日以降生まれ)無料 ※要証明
https://artexhibition.jp/denmark2020/
※2020年4月7日(火)〜6月7日(日)山口県立美術館(http://yma-hammershoei.com/)に巡回
限定グッズやイベントなどにも注目!この冬行きたい、美術館・博物館
開幕からおよそ1カ月で来場者10万人を突破した『特別展ミイラ~「永遠の命」を求めて』をはじめ、ハンガリー近代美術の作品も楽しめる「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」、鉄道ファン必見の「特別展 天空ノ鉄道物語」など、編集部&ライターが注目する東京&東京近辺の展覧会情報をお届け。各展覧会ページでは、見どころはもちろん、オリジナルグッズやカフェメニュー、イベント情報なども紹介しています。https://www.mdn.co.jp/di/special/4713/69861/
開幕からおよそ1カ月で来場者10万人を突破した『特別展ミイラ~「永遠の命」を求めて』をはじめ、ハンガリー近代美術の作品も楽しめる「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」、鉄道ファン必見の「特別展 天空ノ鉄道物語」など、編集部&ライターが注目する東京&東京近辺の展覧会情報をお届け。各展覧会ページでは、見どころはもちろん、オリジナルグッズやカフェメニュー、イベント情報なども紹介しています。https://www.mdn.co.jp/di/special/4713/69861/