“ガラスの砂”を3Dプリンタで一体成形して作られた渦巻き型のスピーカー「スピルラ」が登場
オーディオ機器輸入代理店のベッドフォードサウンド合同会社は、2020年8月28日(金)に「スピルラ」を発売した。チェコのベンチャー企業のDEEPTIME社が製造するパッシブ型スピーカー。独特な渦巻の形状が特徴で、カラーバリエーションとして漆黒(Deep Black)と琥珀(Deep Amber)の2種が用意されている。希望小売価格は各138,000円(税別)。
DEEPTIME社は、3Dプリンタ技術の専門家やデザイナーが集まって立ち上げたベンチャー企業だ。創業者兼設計者のオンドレイ・チョトビンスキー氏は、フェラーリやマクラーレンをはじめとする世界中の名だたる自動車メーカーの開発設計部隊で、シャーシデザインなどの3Dモデリングを担当していた。
「スピルラ」も3Dプリンタを使用して製造されており、ガラスの砂(珪砂)を素材として用いて一体成形。一般的な従来の技術では、このような製品の製造では中央で2分割したものを貼り合わせるため、つなぎ目が生じて音質にも影響があるが、本製品では内部構造まで全て曲面で構成し、しかも一切つなぎめなしでの成形が実現されている。
8cm繊維紙コーンを採用したアンプ非内蔵のフルレンジスピーカーで、再生周波数は75Hz〜20kHz。珪砂が素材であることで、濁りのないクリアな音が実現されている。本体サイズは117(幅)×222(高さ)×208(奥行)mmで、重量は2.4kg。