D-WEBERとシンケン、斬新なデザインの宅配ボックス「TOUROU」を開発
自動車部品を中心に幅広いデザインを手掛ける有限会社D-WEBERは、鈑金加工メーカーの有限会社シンケンとタッグを組み、宅配ボックス「TOUROU」を開発。2020年11月24日(火)に発表した。名前の由来は「灯篭」で、灯篭からヒントを得た斬新なデザインが特徴。予測販売価格は100,000〜150,000円ほどだが、あくまでも技術力を伝えることを最大の目的としたコンセプトモデルで、発売は未定となっている。
有限会社D-WEBERは、2018年からプロジェクトブランドの「4DESIGN by D-W」を展開。第1弾では愛知県瀬戸市の瀬戸焼「宝玉」をカペラシンガポールで発表し、第2弾では沖縄琉球ガラス村と琉球ガラス「波琉寿(パルス)」を発表した。2020年8月には、素材と技法を生かしたデザインの「スチールパイプ椅子 リバース」を、地元企業と発表している。
有限会社シンケンは、これからも世界をリードする“メイド・イン・ジャパン”を守るべく、創業当初から“真剣なモノづくり”の基本精神を大事にしている鈑金加工メーカー。今回、両社のタッグで生まれた「TOUROU」は、パネルがガルウィングのように開く構造で、「この部分が開くなんて思わなかった」という驚きがある。機能性にこだわり過ぎずに楽しさを重視して、「不便さもユーモアとして楽しむ」という哲学・美学が貫かれたデザイン。また、2段タイプでは見た目が最優先されているが、一方で大きな荷物の受け取りが可能なタイプなども同時に発表されている。
また、この「TOUROU」のさらに一歩踏み込んだPRのため、エクステリア会社の株式会社ルボワにも協力を依頼。「TOUROUのある近未来のエントランス」のデザインが生み出された。実務ではつながりのなかった同じ愛知県安城市の3社が、「TOUROU」を通して各社の企業力を再発見する機会にもなっている。