「台頭するTwitterのビジネスモデル──(1)」

「台頭するTwitterのビジネスモデル──(1)」
2009年3月30日
TEXT:小川 浩
(株式会社モディファイ CEO 兼クリエイティブディレクター)
Googleにとって脅威となりつつあるTwitterの存在感
「Twitter」が今年に入って再びインターネット上でのトラフィックを急速に伸ばしている。しかもそれは、Googleにとっても大きな脅威としての成長である。
Twitterはそもそも140文字限定の短いメッセージングのランダムなやりとりの集合体である。正式には発表されていないが、ユーザー数は世界中に数百万人とされており、それだけの人数の「つぶやき」がひっきりなしに投稿されている。しかも、mixiやFacebookと違い、その「つぶやき」はほぼすべてがインターネット全体に公開されている。

「Twitter Search」
http://search.twitter.com/
このリアルタイム性とオープン性がTwitterの特長であるが、その特長をビジネスにする術が今年になってようやく見えてきた。それはリアルタイム検索エンジンとしての使い道と、商用目的の企業アカウントへの課金である。
まずリアルタイム検索としての側面をみてみよう。Twitterは、Twitterの投稿記事だけをインデックスしていた「Summize」という検索サービスを買収し、「Twitter Search」としてサービスを提供しているのだが、このトラフィックは既にGoogle Blog検索を超えているらしい。ブログ検索あるいはフィード検索はそもそも検索対象をブログを中心としたソーシャルメディアを対象とすることによってリアルタイム性を強めた検索であり、このエリアでは「Technorati」という先行者があった。しかしブロゴスフィアがスパムブログなどに汚染されることで失速し、さらにGoogleの追い上げにあって存在感を失った。
そこにTwitterが割り込んだ。
Twitter SearchはTwitterの投稿記事だけを検索対象にしている。GoogleのWebサーチよりもはるかに検索の網羅性は低いが、必然的にリアルタイム性は高く、いま何が起きているかを知るために好都合だ。しかもTwitterのエントリーがわずか140文字であることが、かえって事象のメタデータとしての検索性を高めるのに好都合になっている。
この調子でTwitter Searchが成長すれば、Google同様に検索結果連動広告などの事業に進出できるかもしれないところまで来ている。
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[筆者プロフィール]
おがわ・ひろし●株式会社モディファイ CEO兼クリエイティブディレクター。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)などがある。



