「ReTweet (リツイート)」

「ReTweet (リツイート)」
2009年8月17日
TEXT:小川 浩
(株式会社モディファイ CEO 兼クリエイティブディレクター)
ユーザーが作り上げた利用法
「ReTweet」とは、Twitterのユニークな利用法のひとつであり、誰かのつぶやきを引用して自分のつぶやきとして最配信することだ。
使い方としては単に面白いつぶやきをブックマークする行為に近いが、結果として自分のタイムラインに投稿し直すことになるので、自分をフォローしてくれている人たちの目にも触れることになる。
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ReTweetはユーザーの間で生み出された利用法
使い方は簡単なようで、やや難しい。面白いつぶやきをみつけたら、それに対する返信ボタンを押せば、「@ユーザーネーム つぶやき内容」という形で、投稿ボックスにテキストが入る。その@マークの前に、RT(ReTweetの省略)を記入して投稿すればそれでいい。それで「RT@ユーザーアカウント そのつぶやき・・・」というつぶやきが自分のタイムラインに投稿されるのだ。
このReTweetという機能は、実はTwitterの正式な機能ではない。ユーザーが他人のつぶやきを引用するときに、それと示すためにユーザー間で作られたものであり、いわばルールではなく、マナーなのである。
近々正式機能として追加予定
このReTweetという使い方は、本来は引用して誰かに見せたいというよりは、自分自身のための記録という目的に近かった。しかし、このマナーが一般化するに従って、ソーシャルな意味合いを強く持ち始め、いまや、はてなブックマークなどのソーシャルブックマークの感覚に等しくなった。
ReTweetは、引用された側にも名誉であるが、引用した側にも栄誉はある。つまり、「この人がRTしたつぶやきなら価値がある」と思われるようになるからだ。最初のつぶやきも重要だが、引用したユーザーは、あたかもTwitterメディアの編集者(エディター)としての扱いを受ける。
Twitter上のつぶやきを解析していくことによってマーケティングデータを採取したいマーケターたちにとってもReTweetは重要だ。どのつぶやきがいま一番ホットなのか、そして、どれだけ多くの人達の関心を集めるのかを探ることにつながるからだ。

開発者向けのGoogle GroupsでTwitterがretweetのための新しいAPIを用意するということがアナウンスされた
Twitterはいままで、「@メッセージ」や「#(ハッシュ)タグ」など、RT同様にユーザーが作り上げたマナーを正式な機能としてルール化してきた。TwitterはRTをも近々ルール化すると発表しており、シンプルなインターフェイスを保ちつつ実装できるのか、注目を集めている。
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[筆者プロフィール]
おがわ・ひろし●株式会社モディファイ CEO兼クリエイティブディレクター。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)などがある。



