動きの原理を知って表現力を豊かに!「物理表現のイラスト描画」

株式会社エムディエヌコーポレーションは、爆発や炎、煙、雲、水といったエフェクト表現を原理から理解し、リアルに描く方法をまとめた手引書「物理表現のイラスト描画」を5月16日に発売する。B5判/160P/オールカラー/2,000円(税抜)。
イラストやマンガのシーンをリアルに描く上で重要な役割を果たしているのが、美しい自然の背景や、爆発・発砲といったエフェクト表現だ。これらをより真実味のあるものとして描くには、原理やメカニズムを知って描くのが一番だろう。本書では、「炎」や「爆発」、「雲」や「煙」といった豊富な物理現象を図解で説明し、不自然ではない、リアルな背景を描くための手法をわかりやすく丁寧に解説している。

[主な内容]
フィクションであるイラストやマンガには、身近な自然現象はもとより、巨大爆発や衝撃派のような通常目にすることがない場面も多く登場する。想像で描くしかないそのような場面でも、メカニズムを熟知すれば、本物のようなリアルな背景が描けるようになるはずだ。

例えば、ロケットから噴射される煙は、その場に残ってゆっくり拡散して、噴射口近くでは勢いよく煙が噴き出し広がるようになっている。その後、動きは緩慢になり、やがて空気の流れに押し流される。こうした一連の現象を理解していれば、ロケットの噴射シーンは簡単に描くことできるようになるわけだ。

ロケットから噴射される煙の描き方

このように本書では、あらゆる物理現象を考察するため資料としての要素も強く、その描き方のヒントを数多く学べるのが特長だ。上昇気流が発生する仕組みや重力の影響、さらには火山のマグマや天体の仕組みなど、かつて学校で学んだ理科の面白さに加え、見る人に訴えかけるリアルなイラスト表現が身に付く一冊となっている。

火炎噴射

動きを表す炎

爆発の衝撃

火山と噴火の仕組み

【本書の索引】
Lesson 1:炎
火災から火炎放射器、戦車・戦艦の発砲などの描き方
Lesson 2:爆発
石油タンクや自動車の爆発からミサイル着弾、フィクション爆発などの描き方
Lesson 3: 煙
タバコの煙からバックドラフトなどの描き方
Lesson 4:雲
積雲、高積雲など、さまざまの種類の雲の発生原理と描き方
Lesson 5:川
川の流れと岩石を実写写真を交えてその成り立ちと描き方を解説
Lesson 6:火山
溶岩の噴出や水蒸気爆発など、噴火を中心とした描き方
Lesson 7:水
飛び散る水や雨など、水と重力の関係を捉えつつ描き方を解説
Lesson 8:空気・風
風になびく髪や揺れる服、はためく旗などの描き方
Lesson 9:車
慣性や遠心力を踏まえた自動車の描き方など
Lesson 10:天体
夜空(星雲、星、流れ星)の描き方を中心に解説
出版社:株式会社エムディエヌコーポレーション
価格:2,000円(税抜)
平井太朗 著
URL:http://www.mdn.co.jp/di/book/3216303032/
Amazon:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484436667X/mdndi-22/
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