39 作成するラインを線の内側に表示させCSSや画像の指定位置と合わせる - WEBの作業が楽になるテクニック総まとめ 第5回 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

39 作成するラインを線の内側に表示させCSSや画像の指定位置と合わせる - WEBの作業が楽になるテクニック総まとめ 第5回

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WEBの作業が楽になるテクニック総まとめ 第5回



Tips 39  
作成するラインを線の
内側に表示させCSSや
画像の指定位置と合わせる

文=樋口泰行((有)樋口デザイン事務所)


Illustratorを使ってWebサイト用のグラフィックを作成する際に、ピクセル指定によりWeb用画像を作成することで効率を上げることができる。しかし、Illustratorの仕様上、作成する線は作成したパスの中央に描画されるため、正確にピクセルに沿った線が描けない。このままビットマップ化を行うと、ピクセルで均等に分割できないためにアンチエイリアスがかかってしまう【1】。 Illustrator CS4では新たにパスの内側に線を描画する設定が用意されたため、ピクセルサイズで指定したボックスの内側にラインを描けるようになった【2】。これによって、CSSのboderで指定する場合と同じ表現にできる。CS4以前のCS、CS2、CS3といったバージョンでも、効果を使うことで同様の表現が可能だ【3】。メニュー効果→“パス”→“パスのオフセット”を選択すればよい。ここで、線の太さの半分の値を内側にオフセットさせる。このようにすることで1ピクセル(以下、px)の罫線が作成できる【4】。

ピクセルに沿った罫線を作成するためにパスを作成し、1pxの罫線を追加するとパスの両側に線が描かれる。そのままビットマップ化すると、ぼやけたラインになってしまう

ピクセルに沿った罫線を作成するためにパスを作成し、1pxの罫線を追加するとパスの両側に線が描かれる。そのままビットマップ化すると、ぼやけたラインになってしまう
【1】ピクセルに沿った罫線を作成するためにパスを作成し、1pxの罫線を追加するとパスの
両側に線が描かれる。そのままビットマップ化すると、ぼやけたラインになってしまう



CS4では線の描画位置を外側・内側で指定できるようになった。これによりパスの内側にラインを配置できる

ピクセルに沿った罫線を作成するためにパスを作成し、1pxの罫線を追加するとパスの両側に線が描かれる。そのままビットマップ化すると、ぼやけたラインになってしまう
【2】CS4では線の描画位置を外側・内側で指定できるようになった。これによりパスの内側にラインを配置できる


CS4より前のバージョンでも、効果のパスのオフセットを利用すると同じことが行える。ここでは1pxの半分の0.5px分を内側にオフセットさせている

ピクセルに沿った罫線を作成するためにパスを作成し、1pxの罫線を追加するとパスの両側に線が描かれる。そのままビットマップ化すると、ぼやけたラインになってしまう
【3】CS4より前のバージョンでも、効果のパスのオフセットを利用すると同じことが行える。
ここでは1pxの半分の0.5px分を内側にオフセットさせている



ビットマップ化を行う際に作成した線が1pxの罫線として表現された
【4】ビットマップ化を行う際に作成した線が1pxの罫線として表現された

POINT 1ptの線幅は1pxと同じ単位になる


[INDEX]
>>> 36 キーボードのショートカットでツールを切り替える
>>> 37 登録したスニペットに個別のショートカットキーを割り当てる
>>> 38 選択範囲からアウトラインを作成する
>>> 39 作成するラインを線の内側に表示させCSSや画像の指定位置と合わせる
>>> 40 「SuperPreview」でブラウザチェックを効率よく実行する
>>> 41 新規レイヤーと効果適用したレイヤーを統合して処理を行う

【バックナンバー】WEBの作業が楽になるテクニック総まとめ
[第1回を見る] [第2回を見る] [第3回を見る][第4回を見る]

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