個人用途から大企業向けまで幅広いホスティングサービスを提供してきたWebARENA。同サービスが2010年10月にリリースした新サービスが、パブリッククラウドサービス「CLOUD9」だ。同サービスは米Verio社が開発したクラウドプラットフォームを日本市場向けにローカライズしたもので、中小企業でも手軽に導入できるクラウドを目指している。

基本スペックはHDDが50GB〜（最大1TB）で、メモリが1GB〜（最大16GB）、CPUが1コア共有（最大4コア共有）、OSはCentOS5。初期費用は5,250円で月額料金はカード払いの場合は4,800円、請求書払いの場合は5,640円。DNSアウトソーシングやWeb改ざん検知サービスなどもオプションで用意されている。

使用状況に応じて空きリソースのあるサーバに自動的に移行するマイグレーション機能や、ホストサーバの故障時に代替サーバに自動移行するフェイルオーバーなど、クラウドの利点を生かした機能も備えている。一時的なアクセスの増加が心配されるようなサイトや、仮想サーバでの開発環境が必要な場合など、多彩な活用法が考えられるサービスだ。

@Next Style共用／専用サーバー

セコムトラストシステムズ（株）と業務提携し、高品質なセキュリティを実現したホスティングサービスが（株）ワダックスの「@Next Style」だ。「共用サーバー」は365日の無料電話サポートを提供しており、Blog機能「@Next Style BLOG」やショッピングカートも標準搭載。また、全キャリアの携帯電話に対応したSSLサービス「セコムパスポート for WebSR2.0」など高いセキュリティ機能も標準で搭載している。

「専用サーバー」もIPS（不正侵入検知防御システム）の標準搭載に加えて、OSにはセキュリティパッチが安定供給される「RedHat Enterprise Linux」を標準採用し、安心感を高めている。セキュリティポリシーを独自に設定できる自社専用のファイアーウォールやIPSサービスなどもオプションで利用可能だ。サーバ管理ツールはPleskを無料で利用できる。

マネージド・サービスについても、2ヶ月ごとのセキュリティ診断や日々のセキュリティアップデートを行う「フルマネージド・セキュリティパック」を用意。セキュリティを重視したユーザーには見逃せないサービスといえるだろう。

KAGOYA Internet Routing

ホスティング事業を始めてから10年以上の実績を持ち、これまで個人・法人合わせて2万件に提供してきたカゴヤ・ジャパン（株）のホスティングサービス「KAGOYA Internet Routing」。同社は京都府下に堅牢な自社データセンターを所有し、専任技術者が24時間365日、サーバを管理している。このような環境下で実現したサーバ稼働率99.999％という信頼性こそが同社のサービスの魅力だ。

共用サーバサービス「共用サーバー3G」では、サイトの規模に合わせて3つのプランを選択できる。専用サーバサービス「専用サーバー3G」では、仮想サーバを使用せずに物理サーバだけでクラウド環境を提供。アクセス数の増加時に自動的にサーバ台数を追加する負荷分散サービス「クラウドブースター」や、回線のトラフィックが保証帯域別に設定された「トラフィックブースター」がオプションで利用可能だ。

このほか、オープンソースのデータベース管理システムをインストールした「PostgreSQLプラン」や、メールサービスに特化した「メールプラン」なども用意されている。

【いまどきのホスティングサービス 賢い選び方 目次】

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