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コラム

2016.1.13 WED

iPad Pro、クリエイターならどう使う?創造性は広がる?<前編>

iPad Pro、クリエイターならどう使う?創造性は広がる?<前編>



2016年1月13日
TEXT:佐藤 勝


昨年11月に発売されたiPad Pro。専用アクセサリのApple PencilやSmart Keyboardも登場し、従来のiPadとは違った立ち位置の製品として注目を集めている。クリエイターならどんな使い方ができるか? それによって創造性は広がるだろうか? という目線で、iPad Proと2つのアクセサリを試用してみた。


ズーム不要のRetinaディスプレイ。実は「書く」のに便利?


まず、外見の特徴はなんといっても、歴代iPadとしては最大となる12.9インチのRetinaディスプレイだろう。解像度も2732x2048ピクセルと、現行のiPadのなかで最大。高精細な画面に加え、反射防止コーティングによって映り込みを抑え、見やすさを実現している。

高精細で定評のあるRetinaディスプレイ。12.9インチサイズいっぱいで写真や映像を見るのは迫力がある。4機搭載のスピーカーで、動画や音楽再生時には十分な音の厚みを感じられる
高精細で定評のあるRetinaディスプレイ。12.9インチサイズいっぱいで写真や映像を見るのは迫力がある。4機搭載のスピーカーで、動画や音楽再生時には十分な音の厚みを感じられる

13インチノートPCに迫る画面サイズ。ほとんどのWebページやPDFドキュメントを拡大・縮小の操作なしに快適に閲覧できそうだ
13インチノートPCに迫る画面サイズ。ほとんどのWebページやPDFドキュメントを拡大・縮小の操作なしに快適に閲覧できそうだ

画面が大きいということは、ただ「見る」だけでなく、手を使って「書く」のも便利ということだ。iPad ProのディスプレイをA4用紙より若干小さい程度のサイズのキャンバスに見立てれば、より自然な感覚で手を動かして絵や文字を書くことができるはず。さっそく、専用アクセサリのApple Pencilを試してみた。

Apple Pencilは手放せなくなる!?


Apple Pencilは、筆圧やペンの向き、傾きを検知して、iPad Pro上で手書きに近い感覚で入力できるデバイスだ。
多くのグラフィックデザイナーやイラストレーターが愛用するワコムのペンタブレットと比べると、操作の感触は異なるが、操作に対するレスポンスは良好。感覚が慣れてくると、とても快適に感じるようになった。画面の端でペン先を動かしても通知センターやコントロールセンターが出てこないなど、誤動作を防ぎ、入力に集中できる賢い仕様になっているのもその一因だろう。

ペン先をディスプレイに近づけると、ディスプレイ上に手首や指を置いても反応しない。紙に手書きするのと同じ感覚で、安心して作業できる
ペン先をディスプレイに近づけると、ディスプレイ上に手首や指を置いても反応しない。紙に手書きするのと同じ感覚で、安心して作業できる

指を使ったタッチパネル入力ではなかなか難しい、細かい線や文字が楽に書けるので、今までは使っていなかった手書き対応アプリも積極的に使いたくなるだろう。また、Webブラウザやメールアプリなどの基本操作でも、正確に素早くタップできる。iPad Proを使うなら、手放せなくなる存在になりそうだ。

Adobeが提供するiPadアプリ「Adobe Sketch」は、Apple Pencilに対応。アナログ感覚で線画や塗りの作業できる
Adobeが提供するiPadアプリ「Adobe Sketch」は、Apple Pencilに対応。アナログ感覚で線画や塗りの作業できる

今回、グラフィックデザイナーでもある筆者のパートナーにも手書き入力を試してもらったが、「まるでスケッチブックに描いているみたいで楽しいね。これでIllustratorとかは使えないの?」と言われてしまった。

確かに、Adobe Creative Cloud(以下、Adobe CC)のデスクトップツールをそのまま使うことができれば、クリエイターにとって嬉しいはずだが、現状ではまだ実現されていない。そのかわり、Adobe社から提供されている豊富なアプリをAdobe CCと連携させることで、アイデア出しやラフ作成がやりやすくなるなど、別のメリットが享受できるのだ。

Apple PencilとAdobe CCとの連携が相性抜群


Adobeからは、グラフィック、イラスト、写真加工、Web制作など、さまざまな用途のiPad用アプリが提供されている。いずれのアプリも、Adobe CCのメンバーであれば、作業済みのデータをクラウド上のCreative Cloud ライブラリに保存して、デスクトップのPhotoshopやIllustratorで開いて加工したり、共同作業者と共有したりできる。普段からAdobe CCを利用しているクリエイターであれば、ぜひ使ってみてほしい機能だ。

画像の切り抜きや合成が簡単にできる「Photoshop Mix」。作成したデータはAdobe CCライブラリ向けに.psd形式で書き出すことができる
画像の切り抜きや合成が簡単にできる「Photoshop Mix」。作成したデータはAdobe CCライブラリ向けに.psd形式で書き出すことができる

「Photoshop Mix」で作成した切り抜き画像を、デスクトップのPhotoshopで開いたところ。レイヤー分けもきちんとされている
「Photoshop Mix」で作成した切り抜き画像を、デスクトップのPhotoshopで開いたところ。レイヤー分けもきちんとされている

Adobe Acrobat ReaderアプリでPDF校正も可能。ライブラリ上でPDFを共有しておけば、書き込みをして上書き保存するだけでチェック戻しが完了する
Adobe Acrobat ReaderアプリでPDF校正も可能。ライブラリ上でPDFを共有しておけば、書き込みをして上書き保存するだけでチェック戻しが完了する

いずれのアプリでも、Apple Pencilを使うことで、かなり精密で素早い操作ができた。一瞬のひらめきを目に見える形にして共有したり、外出先あるいは移動中の時間にデザインパーツを作ったり…といった使い方をしてみたくなった。

今回はグラフィック以外にも、文章執筆、会議、プレゼンテーションなど、さまざまな用途に使ってみたので、後編で引き続きご紹介していきたい。

*後編はこちら

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