今月の1年生デザイナー(インターン)
シラス・ヴィダールさん(スリーホワイト)
金曜。世界は狭い!
7:30 WAKE UP
今朝は彼女が早く会社に出かけるので、少し早めに一緒に起床。ふたりで一緒に暮らしていると、ひとりがベッドの中、もうひとりが別の寒い部屋にいることになると効率が悪いもの。だから一緒に行動した方が良い気がします。
10:00 OFFICE
いつものようにオフィスに到着。先日から田中さんが着手していた店舗イメージの模型がとうとう出来上がって、見せてもらいました。かなり良い感じです! 素敵なお店になりそう。さて、僕はデイヴィッド辛島さんのタイポグラフィムービーに取りかかることにします。
まずはYouTubeでいくつかのムービーを見てみることに。しかし、どうも面白いムービーを見つけることができません。ほとんどのムービーは明らかにAfter Effectsで作ったことがわかるもので、これらはすべてハイテクな雰囲気。でも、こういう雰囲気はデイヴィッド辛島さんの本のイメージには合いません。そこで僕はほかの方法を使って、タイポグラフィムービーを作ることを模索してみることに。
11:00 PROJECTION
新しいアイディアを思いつきました。デイヴィッド辛島さんの「DOWN IN INC.」のロゴを壁のコーナーに投影してみることに。こうやってみると、ロゴをまた違った観点から見ることができてとても新鮮です。さらに、試しにプロジェクターをパソコンにつないで、壁に投影してみることにしました。プロジェクターの明るい青い光、意外とこれ、キレイじゃないですか?
13:00 LUNCH TIME
去年、僕は何人かの自分が尊敬するデザイナーたちにインタビューをすることができました。卒業制作の一環で、それらのインタビューをまとめて雑誌にしたのです。その中にグラフィック・デザイナー集団・Åbäke(アバケ)も載っています。実は、ÅbäkeのMaki (マキ)さんとKajsa(カイサ)さんは田中さんの昔からの友達。田中さんがロンドンのRoyal College of Artに入学した頃からの友達だということを、インターンに来て初めて知りました。世界は本当に狭い! しかも、現在Åbäkeはクリエイター・イン・レジデンスで僕らのオフィスのすぐ近くに滞在中。そんなわけで、今日は田中さんが彼らをお昼に招待しました。彼らの友人であるスズキユウリさんも一緒です。そう、先日SuperDeluxeでプレゼンテーションを見た、あのスズキユウリさん! みんなでレストランに行き、話に花を咲かせました。彼らはあるプロジェクトを進めており、2月13日のオープンスタジオでその全貌が公開されるそうです。楽しみです!
15:00 SMALL WORLD
ランチから戻ってくるなり、田中さんはクライアントとの打ち合わせに入りました。午前中に引き続き、僕はムービーのプランなどを試行錯誤。と、突然、打ち合わせ中のクライアントさんが僕に話しかけてきました。僕の作品を見てみたいとのことで、さっそくスモールプレゼンテーションを行います。クリエイティブディレクターの彼はいつも一番最初にタイポグラフィーに目を向けるそうです。タイポグラフィーは僕のデザインを決める上での需要なポイント、彼の意見を聞くことができて非常に嬉しかったです。さらに驚くべきことに、彼はオランダの有名なグラフィックデザインデュオ、KesselsKramerの友達だそう。なんと世界は狭いのでしょう。今日はそんなことを実感する日です。
17:00 MEETING
デイヴィッドと奥さんのミカさんが事務所にやってきました。さっそく彼らにこれまでに出来上がった、3つの異なるサンプルを見せながら、今後の印刷のスケジュールについて話しました。彼らはかなり満足した様子でそれらを見てくれて、最終的に一番気に入ったひとつをチョイス。それは僕も同意見だったので、満場一致で決定! さらに、現在考えているタイポグラフィーのムービーについても意見交換。
20:00 HOME
仕事を終えて、家に帰ってきました。今夜は彼女と一緒に家で過ごしながら、今後、僕がやらなければならないことを書き出してみることにします。リストの一番トップには、仕事を探すということを挙げました。日本に住み始めてまだ少しですが、徐々にここでの暮らしが好きになってきています。できることなら仕事を見つけて日本に住んでみたいと思っています。そのためにも僕は自分のポートフォリオをまとめて、名刺のデザインを終えて、準備万端にしなければ!