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ソーシャルメディア 03
Facebookページの鍵となるカスタマイズページ
いまやWebサイト的な情報の受け皿としても充分に機能する新しいメディアとなったFacebookページ。その機能を充分に活かすにはカスタマイズページを自在に操ることが必須となる。
解説/早乙女拓人(株式会社ワークス) 清水 豊(株式会社ワークス) 村原郁夫(株式会社ワークス)
カスタマイズページって?
あなたのFacebook ページで「いいね!」してくれたメンバーになにか伝えたい場合、最新の情報はタイムラインを、そしてページの主旨や目的などは基本データを使って伝えるのがFacebookページの基本機能だ。しかしこれらの中心は原則テキスト。タイムラインに至っては時系列で最新の情報から順に並んでおり、伝えたい情報をまとめて構造的に見せることには向かない。そのため、そのFacebookページが伝えたいことを、閲覧者に、すぐにわかりやすく理解してもらうためにはそれなりの工夫が必要となる。そんなFacebookページにあって、ビジュアルも含めしっかりとデザインされたページを設けることで、直感的に、かつ視覚的にも、しっかりとわかりやすく伝えることのできるページ。それがここでいうカスタマイズページだ。
これは、Facebookページのタイムラインに設置されたアイコン型ナビゲーション・ボタンから見ることができる【01】。
【01】以前は左にまとまっていたナビゲーションが大きくアイコン化された。しかし表示数に制限があるので運用には工夫が必要になった。
タイムライン化で表示エリアが拡大
2012年3月末、Facebookの大規模な改変(一般にタイムライン化と呼ばれる)により、カスタマイズページも大きく変化した。まず、それまでFacebookプロモーションの中軸となりつつあった「Welcomeページ」が使えなくなり、「いいね!」しているメンバーとしていないメンバーを切り分けて別のコンテンツを見せたり、それを利用して「いいね!」を促すという手法が使えなくなった。これによってカスタマイズページの役割が減じたと考える方も多かったようだが、そもそもコミュニケーションをベースとするつながりの構築こそがFacebook本来の機能であり、また、その中で情報を視覚的に見せるのがカスタマイズページの役割とすれば、シンプルにその本来の姿により近づいたのだと考えることもできる。
また、今回の改変で大きいのは表示エリアが拡大したことだ。これまで横幅520pxだったものが810pxまで表示可能になり、表現の自由度は飛躍的に大きくなった。810pxの横幅をフルに利用して情報を伝えるスペースとすることももちろん可能だが、ナビゲーションの変更によってやや難易度の上がったカスタマイズページ間の推移をスムーズにするためのナビゲーションを表示するなど、工夫次第で非常に効果的に使えるようになった【02】。
【02】以前の状態(上)と現在の状態(下)。カスタマイズージの表示サイズが大きくなったことを利用してページ間推移ナビゲーションを設けている。上部のややわかりにくいナビゲーションの弱点をカバーすることができる。
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【本記事について】
2012年7月28日発売のweb creators特別号「新世代Web制作テクニック総特集」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! スマートフォンサイト特集ではデザインのルールとコーディングのポイント、ソーシャルメディア特集では従来のWebサイトとの違いと有効な活用方法、WordPress特集ではサイト構築に必要な機能と役立つプラグインなど、基本的な知識と必須テクニックを網羅した内容になっています。
※本記事はweb creators特別号『新世代Web制作テクニック総特集』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。