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日曜。ロートレック&宝塚へ。

14:00 東京ミッドタウンへ 

ミッドタウンの中にある“とらや”でランチをしてから、サントリー美術館で行われている「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」を観に行く。ロートレックの絵は以前から興味があったので、かなり楽しみ!

「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」のフライヤーとチケット
「ロートレック展 パリ、美しき時代を生きて」のフライヤーとチケット
フランス、モンマルトルに生きる人々の自然体の姿を独特の手法で表現しているロートレック。ロートレックの作品の中ではムーラン・ルージュのダンスホールを描いたポスターなどが特に有名ですが、展示されていた絵の中からは19世紀後半、フランスでジャポニズムが注目されていた時代背景がいたるところから見てとることができます。ロートレックのサインは神社の鳥居のようにも見えるし、ポスターの絵柄のモチーフに、家紋のような模様を多用しているものもあります。また、ホワイトスペースのとり方、色の塗り方も浮世絵と酷似するところがたくさん。日本の浮世絵が西洋の画家に与えた影響がこんなにもあることを目の当たりにすると、自分の国の文化をもう一度見直そうという気にさせられました。

18:00 東京宝塚劇場へ……

ミッドタウンを後にして、今度は東京宝塚劇場へ向かう。実は、中2の頃からの親友が「壱城あずさ」という名前で男役をしており、今日は彼女の所属する星組の公演なのです。東京公演がある時は必ず観に行くと決めています。

東京宝塚劇場には、優雅で重厚な雰囲気がただよっています
東京宝塚劇場には、優雅で重厚な雰囲気がただよっています
劇場に到着。いつの間にやら「壱城あずさファンクラブ」まで出来ているのを発見し、びっくり! ファンクラブの方からチケットを受け取り、早速会場へ。入ってすぐにパンフレットを購入、登場シーンをチェックします。今回からぐっと登場回数が増えているような気が……すごい出世しているんじゃないかと、観る前からかなり興奮。

18:30 開演

今回の演目は「エル・アルコン—鷹—」。中世、大航海時代のイギリスとスペインとの合戦が時代背景にあるお話です。漫画家・青池保子氏による、2つの海洋活劇ロマン『エル・アルコン—鷹 —』、『七つの海七つの空』(秋田書店刊)を元に構成したミュージカルです。自らの野望のためにイギリス海軍士官の名を捨てスペインに亡命した青年、彼に復讐を誓うイギリス海賊、この2人の男性を軸に、フランスの女海賊との恋を織り込んだ愛憎劇。内容がぎっしりの演目で、お話についていくのと、シーンごとに壱城あずさを探すのとで大忙し!

彼女は高校まで新体操部に所属していたこともあり、ダンスのキレが半端ではないので、舞台でもすぐにわかります。特に海賊役のシーンでは、彼女らしさがとてもよく出ていました。フィナーレでは、しきりにこちらに目線を送ってくれるので、思わず両手で手を振り大騒ぎ! 毎回、こっそりウインクを飛ばしてくれたり、サプライズなことをしてくれる彼女。ファンの方もそんなサービス精神旺盛で、等身大の彼女らしさに惹かれているんじゃないかなと思います。

20:00 宝塚女優とディナー♪

公演を終えた壱城あずさと一緒にご飯に行くことに。待ち合わせは有楽町のビックカメラ前。なぜかいつもそこで待ち合わせをするのですが、もう立派な宝塚の女優さんなので……もう少し目立たない場所のほうがよいのではと不安に。と、そんなことはお構いなしの彼女がビックカメラ前に登場。既にその場とのミスマッチ感が否めません(笑)。


親友の壱条あずさとツーショット
ご飯は有楽町から歩いてすぐのTOKIAへ。今回の役どころのこと、練習の背景をいろいろと聞きながら、いつの間にやら中学・高校時代の話へ……。彼女とは武庫川女子大学附属中学・高校と、ずっと同じ学校なのです。彼女は昔からめちゃくちゃ負けず嫌いで、ありえないほど前向きな人。通常ならば宝塚音楽学校へは小学校の頃から受験への準備を始めるところを、彼女はなんと高2から受験勉強を始めて高3の時に受験。大学受験も蹴って「合格しなかったら死ぬ」というかなりストイックな決意で勉強をし、主席で合格したという伝説の持ち主です。その当時の彼女のバイタリティは誰にも真似できないと、傍で見守っていた私は今でも思います。

現在は星組に所属、4年目になります。この4年で、彼女の演じる役には役名がつき、ようやくセリフももらえるようになってきました。厳しい世界で彼女はきっと今も変わらない、というよりはそれ以上の精神力で弱音ひとつ吐かずに、毎日レッスンをしているんだと思います。 今度行われる公演では4番目に良い役を、オーディションで勝ち取りました。本当にすごい!

彼女には到底かなわないけど、お互いが着実に一歩一歩進んでいることをこうして確かめ合うことで、いつも励みになります。 私がずっとやりたかったデザイナーの道への第一歩を踏み出せたことも、彼女はとても喜んでくれました。“無敵パワー”をたくさんもらって、 明日からもまた一歩、踏み出せそうです。
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