爆発したようなロゴをアクセントに使って目立たせる
使いどころ 写真やイラストなどのビジュアル要素が少なくてもインパクトを出すことが可能!
制作・文 三浦 悟(Sunny Sizes)
url http://www.sunnysizes.com/
パスをフィルタで変形させてロゴを作成する |
●制作の要点 爆発したような見た目のポップなロゴ。文字をアウトライン化したのち、“パンク・膨張...”フィルタや“パスのオフセット...”などを適用して作成している。 .................................................. 使用ソフト Illustrator CS/CS2 |
爆発風に加工した文字を大胆に配置しマークのように用いる
一文字のみに爆発風の加工を施して大きなサイズで大胆にレイアウトすると、キービジュアルとして利用することができる。ここでは、アルファベットの「P」という文字を加工し、その周囲に円形状に文字列を配置することでマークのように使用。なお、縁取りの太さを変えたいときは、“パスのオフセット...”の値を変更するとよい。いろいろ試してみて、表現意図に合った形になるよう工夫してみるといいだろう。
写真などの別のビジュアル要素と組み合わせてインパクトを出す
爆発風のロゴを別のビジュアル要素と組み合わせると、より強いインパクトをもたせることができる。ここでは、階調を落としてイラスト風に加工した写真と組み合わせて、ポップなイメージを強調。その際、ロゴの塗りを赤、白、黒の強めの色に変更して目を引かせるように工夫している。なお、シャドウ部分の大きさによってロゴの立体感や印象が変わってくるので、全体のバランスを見ながら、調整していくといい。
基本アイテムのつくり方 |
文字をアウトライン化し加工していく
まずは、ゴシック系のフォントで文字列を入力してアウトライン化しておく。選ぶフォントは、なるべくシンプルな形状でウエイトの太いものが適している 1-1 。次にアウトライン化した文字を選択し、フィルタメニュー→“パスの変形”→“パンク・膨張...”を 1-2 のように設定して実行 1-3 。
1-1
1-2
1-3
変形させた文字にパスのオフセットを適用する
次に、工程1で変形した文字に、オブジェクトメニュー→“パス”→“パスのオフセット...”を 2-1 のように設定して適用。作成されたオブジェクトを線のみに変更すると、縁取りのようになる 2-2 。
2-1
2-2
パスファインダで合体して縁取りを作成
表示メニュー→“アウトライン”を実行し、不要なパスがあればダイレクト選択ツールなどで選択して削除しておく 3-1 。続いて、表示をプレビューに戻し、縁取り部分のみを選択してoptionキーを押しながらパスファインダパレットの[形状エリアに追加]を実行 3-2 。
3-1
3-2
塗りの色を設定して完成させる
文字と縁取り部分をそれぞれ選択して塗りを設定する。これでロゴのベースは完成 4-1 。あとは、このオブジェクトをコピーしてcommand+Bキーで背面へ複製し、塗りを黒に変更して少しずらせば、影がついたように見せることができる 4-2 。
4-1
4-2