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NASでデザイナーのワークスタイルが変わる!データを長く・安全に保管するだけじゃないHDD「IronWolf」の勧め

2024.4.26 FRI

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NASでデザイナーのワークスタイルが変わる!
データを長く・安全に保管するだけじゃないHDD「IronWolf」の勧め


デザイン制作に⽋かせない、素材データや制作物を保存するのがハードディスク。これらの⼤切なデータを安全に保管するのもの重要だけど、NASならいつでもどこでもデータにアクセスできるのはご存知ですか。作業者間のデータの受け渡しはもちろん、クライアントへの確認にも使えて、とっても便利。ここでは、そんなNASの魅力と、それを強力にサポートするシーゲイトのハードディスクドライブ「IronWolf」が注目を集める理由を紹介します。
<文/編集部>
どうしてNASはデザインユースに最適なの?
デザイナーにとって日々発生する、社内外とのデータのやり取り。オフィス文書やPDFと違い、デザインにまつわるファイルはサイズも大きく、たとえ素材写真1枚であっても、メールに添付して送受信できるサイズを超えていることがほとんどです。

また、WindowsとMacOSという異なるOS間でのやりとりも発生するほか、社外の複数の関係者にデータを送付しなくてはいけないケースもあるなど、なかなか一筋縄ではいかないのが現状です。

こうしたやりとりを簡単に行えるデバイスとして、近年普及しつつあるのが「NAS(Network Attached Storage)」です。NASとは要するに、LANケーブルでハブにつなげて使う外付ハードディスクですが、複数のPCから容易にアクセスできることに加えて、オンラインストレージと違ってファイルサイズの上限もないことから、多数の画像が貼り込まれたデータなど、大容量のファイルを受け渡すのにたいへん重宝します。

さらにOSの違いも苦にせず、PCやスマホ・タブレット端末からも同時にアクセス可能なほか、アクセス権限を設定した上で共有URLを発行すれば、社外からデータをダウンロードしてもらうこともできます。容量もテラバイト単位で自由に選べるなど、大容量のデータの受け渡しに困っているデザイナーにとっては、ワークスタイルを激変させてくれる、まさに救いの神と言っていい存在です。
NASの一例。これは2台のハードディスクドライブをカートリッジで装着できるSynology(シノロジー)の2ベイNAS「DS715」。10ベイ以上にもおよぶモデルもあります

NASの一例。これは2台のハードディスクドライブをカートリッジで装着できるSynology(シノロジー)の2ベイNAS「DS715」。10ベイ以上にもおよぶモデルもあります

NASに組み込むハードディスクドライブが「NAS専用」であるべき理由
こうしたNASは、あらかじめハードディスクドライブが組み込まれたタイプもありますが、近年注目を集めつつあるのが、自分自身で好きな容量のハードディスクドライブを組み込める、いわゆるNASキットと呼ばれる製品です。RAID(レイド)と呼ばれる保護機能が付いたモデルであっても、1万円台から入手可能なのが人気の秘訣ですが、製品選びの一方で軽視されがちなのが、ハードディスクドライブの選び方です。

というのも、NASはそのコンセプトからして、24時間365日電源を入れて使うことが前提となるからです。通常のPCで使われるハードディスクは、1日十数時間の利用を前提に検証が行われていることがほとんどですので、これを24時間365日運転のNASに組み込んで使うと、長期的に見ると負荷がかかって故障する確率が高くなってしまいます。つまりNASに組み込むのであれば、24時間365日運転を前提とした、NAS専用のハードディスクドライブが望ましいということになります。

こうしたNAS専用をうたうハードディスクは複数のメーカーから発売されていますが、性能の高さとコストパフォーマンスの良さ、さらに汎用性の高さで近年注目を集めつつあるのが、Seagate(シーゲイト)の「IronWolf(アイアンウルフ)」です。
Seagate(シーゲイト)のハードディスクドライブ「IronWolf(アイアンウルフ)」。最大14TBまでのモデルをラインナップしています

Seagate(シーゲイト)のハードディスクドライブ「IronWolf(アイアンウルフ)」。最大14TBまでのモデルをラインナップしています

NAS用ながら多用途に使える「IronWolf」の驚きの汎用性
Seagate」と言えば、創業40年を超えるハードディスクの老舗のメーカーとして、PCユーザーの間では知らない人はいないほどの存在です。そもそも、Windows 95が登場してから20数年しか経っていないことを考えれば、いかに長い間、PCを支え続けてきているか分かろうというものです。

ちなみに、最近ではPCだけでなくテレビにもハードディスクが搭載される機会が増えていますが、それらハードディスクの2台に1台はSeagateの製品だったりします。あまり意識したことはなくとも、実は長年のSeagateユーザーであるという人も少なくないことでしょう。

さて、このSeagateのIronWolfは、同社のハードディスクドライブのラインナップの中でも、24時間365日稼働を前提として設計されていることが特徴です。またNAS用をアピールする多くのハードディスクドライブはNAS専用で、ほかの用途での利用は想定されていないことがほとんどですが、本製品はPCなどでの利用にも対応するなど、高い汎用性を誇っています。

NASキットといえば、容量が足りなくなれば大容量のハードディスクドライブに交換できるのがひとつの特徴ですが、IronWolfのこうした特徴を活かせば、交換後にPCのハードディスクに転用するといった使い方も可能です。完全なNAS専用のモデルでは、こうはいきません。

またIronWolfには、RAIDでの利用に最適化したAgileArray技術が搭載されていますので、2台以上のドライブをひとつの領域とみなして使う、RAID対応のNASで高いパフォーマンスを発揮できます。このように、どのような用途においても最良の性能を発揮できる設計思想こそが、IronWolfが注目を集めるに至っている理由にほかなりません。
IronWolfは24時間365日稼働のNASに組み込んで使うのに最適。もっとも、それ以外の用途にも幅広く対応できるのは、NAS専用をうたう他社製品にはない特徴の一つです

IronWolfは24時間365日稼働のNASに組み込んで使うのに最適。もっとも、それ以外の用途にも幅広く対応できるのは、NAS専用をうたう他社製品にはない特徴の一つです

また、IronWolfは、容量のラインナップが豊富なことも特徴です。現在NASを導入するならば、採用するドライブは最低でも2TB、できれば4TBは欲しいところですが、IronWolfならば1TBから14TBまで、容量のラインナップが豊富です。これならば、目的や予算に応じて、自由に選択できます。

ちなみにこのIronWolf、4TB以上のモデルについては、振動や衝撃を加速度センサーで補正する「RVセンサー」が搭載されていますので、地震などはもちろん、落下などの衝撃からヘッドを守り、データを安全に保護することができます。

これはNASはもちろん、IronWolfをケースに組み込んで外付けのハードディスクとして使う場合にも、持ち歩きの衝撃からデータを保護するのにも役立ちます。テレビ録画のように、記録が長時間にわたり、ひとつのエラーによって丸ごと読めなくなりかねないデータにも適しています。

さらにこの4TBのモデルは、特定メーカーのNASと組み合わせて使う場合、「IronWolf Health Management (IHM)」なる独自の自己診断機能が利用できます。これはハードディスクドライブを自己診断し、ドライブの読み書きを始めとする異常をすばやくキャッチし、必要に応じて警告してくれる機能です。

もともとハードディスクドライブには、「S.M.A.R.T.」なる自己診断機能が備わっていますが、こちらは診断項目が数十個程度しかないのに対して、IHMは実に数百もの項目で診断が行なえます。つまり、それだけ正確にステータスを把握可能になるわけで、特定メーカーのNASはわざわざこのIHMに対応したメニューを用意しているほどです。

こうした点からも、IronWolfを導入するのであれば、4TB以上のモデルをチョイスするのが、おすすめと言えます。4TB以上のモデルは価格も近年こなれつつあるだけに、なおさらです。ちなみに上位モデルのIronWolf Proになると、4TB以上のモデルに限らず、全モデルが前述のRVセンサーを搭載していますので、こちらも併せてチェックしたいところです。
IronWolf Health Management(IHM)に対応したNASベンダーの一覧(同社ホームページより)。日本でも人気が高いSynology、QNAP、ASUSTORのNASはIHMをサポートしています

IronWolf Health Management(IHM)に対応したNASベンダーの一覧(同社ホームページより)。日本でも人気が高いSynology、QNAP、ASUSTORのNASはIHMをサポートしています

データの保護を考えてもIronWolfは有力な選択肢
さらに保証期間は、IronWolfが3年、上位モデルのIronWolf Proは5年と、破格の長さが特徴です。しかもIronWolf Proは、故障に備えるためのRescueデータ・リカバリ・サービスの2年プランが標準で付属しますので、NAS自体のRAIDなどデータ保護機能が利用できない場合でも、万一のデータ損失時の備えとしては最適です。

これだけの保護機能があれば、デザイン関連のデータを一時的にやりとりするための置き場所として使うだけでなく、終了したプロジェクトのデータを長期間、安全にストックしておく用途にも使えます。メディアに焼いて保存するのと異なり、クライアントからの要望に応じて急遽以前のデータを引っ張り出さなくてはならなくなった場合にも、迅速に対応できることでしょう。

NASの入門記事の多くは、ハードディスクドライブがNASの性能を大きく左右するにもかかわらず、NAS本体の製品の選び方のみをレクチャーし、ハードディスクドライブの選び方にはほとんど触れられていないことも珍しくありません。Seagateの「IronWolf」は、これからますます普及していくであろうNASを導入するにあたって一押しであるのはもちろん、SOHOユース、また個人ユースも含めて、大容量のデータを扱うにあたり、高い性能と安心感をもたらしてくれるモデルであると言って良いでしょう。


編集部オススメのNAS製品 Seagate「IronWolf」「IronWolf Pro」

耐久性が高く、すぐに使用できて拡張性の高いIronWolfは、NASエンクロージャ向けに最適化されていることのみならず、一般家庭、SOHO、クリエイティブ・プロフェッショナルなど、様々な用途に使えるドライブだ。常時接続の環境に最高レベルの信頼性とパフォーマンスに優れているため、NASや外付けHDDに入れてデータのバックアップを検討しているデザイナーにもオススメの製品と言える。

■製品情報
URL:https://www.seagate.com/jp/ja/internal-hard-drives/hdd/ironwolf/
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