縁の毛羽立った質感が特徴的な文字。ランダムに毛の流れを表現することで、柔らかな手触りのファーが表現されている。また、文字に影をつけることで、立体感も演出した。
CREATOR 木戸武史[Doubluck Arts]
URL www.doubluck.com/
TOOL Photoshop CS2/CS3
制作のポイント | ||
文字の縁を、指先ツールで、外側にドラッグしていくことで、ファーのような柔らかな質感を表現している。ツールオプションバーで[強さ]の値を変えたり、ブラシのサイズを変更することで、与える質感に変化をもたらすことも可能だ。また、レイヤースタイルで影を設定することで立体感を加えた。 |
基となる文字を作成する
まず最初に、Photoshopで新規ファイルを作成したら、横書き文字ツールで文字を入力し、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を適用しておく1-1。続いて、指先ツールを選択し、ブラシパレットから[はね(59pixel)]を選択1-2。ツールオプションバーで[強さ:40%]の値に設定してし、文字の縁を外側に向かってドラッグすることで、1行目の文字に毛のような質感を加えた1-3。
1-1
1-2
1-3
文字の縁に毛羽立った質感を与える
続いてSTEP1と同様に、2行目の文字にも指先ツールで毛のような質感を加えていく。2行目の小さい文字の場合は、[はね(39pixel)]、[はね(46pixel)]といったサイズの小さなブラシに変更し2-1、質感を加えていった2-2。すべての文字の縁に加工を加えたら、ツールオプションバーの[強さ]の値を上げて、毛にさらにダイナミックな動きを加えるといいだろう2-3。
2-1
2-2
2-3
ピンクの影を加えることで立体感を表現
次に、文字のレイヤーを選択し、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ドロップシャドウ...”を選択。続いて表示されたダイアログで、3-1のように設定し[OK]ボタンをクリックして、文字にピンク色の影をつけた3-2。
3-1
3-2
背景を作成し文字の色を整えて仕上げる
ここで、文字のレイヤーを非表示とし、背景レイヤーを黒で塗りつぶしたら、“テクスチャ”→“テクスチャライザ...”フィルタを選択。続いて表示されたダイアログで、[拡大・縮小:200%]、[レリーフ:10]、[放射方向:左上へ]として適用し、黒いレンガ風の背景を作成した4-1。最後に、文字のレイヤーを表示させ、command+Iキーで階調を反転させれば、ファーのような質感をもった文字の完成だ4-2。
4-1
4-2
>>カラフルなドット柄のポップな文字
本記事は『MdN』2009年5月号(vol.181)からの転載です。
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