「Google DevFest 2010 Japan」イベントレポート(1/2)
Googleが開催する開発者向けイベント「Google DevFest 2010 Japan」レポート(1/2)
日本では初となる、Google主催の開発者向けイベント「Google DevFest 2010 Japan」(http://sites.google.com/site/devfest2010japan/)が、東京と京都にて開催された。同社が出題した問題に高い得点で回答した人から優先的に参加できるという特殊な条件にも関わらず、400人以上の参加者が集まったことからも、注目度の高さがうかがえる。ここでは、基調講演の様子を紹介していこう。
■後編はこちら
Googleが開催する開発者向けイベント「Google DevFest 2010 Japan」レポート(2/2)
取材・文=川俣綾加、編集部
イノベーションの加速を通じてWebを健全な形で発展させていく
最初の基調講演では、研究開発センター・エンジニアリングディレクターのジョセフ・ターナスキ氏が本イベントおよびGoogleの概要について語った。その後はGoogle Chromeの開発やGoogle日本語入力などの開発に携わっているシニアエンジニアリングマネージャの及川卓也氏が登壇した。
「みなさんご存知のとおり、Googleはスピードにこだわっています。Google Chrome上におけるJavaScriptのレンダリングスピードなどが良い例です。なぜGoogleがスピードにこだわるのか。それは、イノベーションの加速を通じてWebを健全な形で発展させていきたいからです。本イベントもWebの発展に貢献できるようなものにしたいと思っています」
その後はWeb業界で注目を浴びているHTML5についての解説が行われた。HTML5とCSS3を組み合わせることで、Webアプリケーションはより強力なものになると、実際のサンプルを交えた紹介が行われる。HTML5やCSS3はGoogle Chromeでもサポートが強化されており、特に最新版のGoogle Chrome 4ではWeb FontsやWeb Socketsなどにも対応したという。
HTML5で作成された3D動画がGoogle Chrome上で動作している
次に壇上にあがったのは、今回のGoogle DevFestやGoogle Developer Dayリードを担当しているデベロッパー アドボケイトの石原直樹氏。まずはじめに問題を高得点で回答した人から優先的に参加できるという特殊な参加条件に対して「どれだけの人に参加していただけるのか不安でしたが、多くの方にご来場いただき非常にうれしいです」と感謝の言葉を述べた。
なお、今回の問題は10問出題され、回答者は2113名。そのうち461名が参加可能となり、最高点数は46点満点中36.6点だったとのこと。この数字だけを見ても、参加者全体のレベルの高さはもとより、本イベントの注目度の高さがうかがえる。
また、本イベントは東京・京都で同時に開催されており、片側で行われたセッションはもう片側ではサテライト中継される仕組みが取り入れられている。今後はこのような仕組みをより拡大していきたいと考えているとのことだ。
その後も石原氏は熱弁を続ける。
「私たちは、ユーザーおよび開発者と三身一体の姿勢でWebの世界をつくることが理想だと考えています。そのためには単に技術情報を提供するだけでなく、開発者のインタラクションによって技術情報以外のさまざまなものも分かち合っていくことが重要なのです。」
という言葉とともにGoogle App Engineの教本がダウンロードできるURLが紹介されると、会場から大きなどよめきが起きた。会場は熱気に包まれたまま、基調講演が終了した。
東京-京都間でのサテライト中継も行われた
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Googleが開催する開発者向けイベント「Google DevFest 2010 Japan」レポート(2/2)
日本では初となる、Google主催の開発者向けイベント「Google DevFest 2010 Japan」(http://sites.google.com/site/devfest2010japan/)が、東京と京都にて開催された。同社が出題した問題に高い得点で回答した人から優先的に参加できるという特殊な条件にも関わらず、400人以上の参加者が集まったことからも、注目度の高さがうかがえる。ここでは、基調講演の様子を紹介していこう。
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Googleが開催する開発者向けイベント「Google DevFest 2010 Japan」レポート(2/2)
取材・文=川俣綾加、編集部
イノベーションの加速を通じてWebを健全な形で発展させていく
最初の基調講演では、研究開発センター・エンジニアリングディレクターのジョセフ・ターナスキ氏が本イベントおよびGoogleの概要について語った。その後はGoogle Chromeの開発やGoogle日本語入力などの開発に携わっているシニアエンジニアリングマネージャの及川卓也氏が登壇した。
「みなさんご存知のとおり、Googleはスピードにこだわっています。Google Chrome上におけるJavaScriptのレンダリングスピードなどが良い例です。なぜGoogleがスピードにこだわるのか。それは、イノベーションの加速を通じてWebを健全な形で発展させていきたいからです。本イベントもWebの発展に貢献できるようなものにしたいと思っています」
ジョセフ・ターナスキ氏 |
及川卓也氏 |
その後はWeb業界で注目を浴びているHTML5についての解説が行われた。HTML5とCSS3を組み合わせることで、Webアプリケーションはより強力なものになると、実際のサンプルを交えた紹介が行われる。HTML5やCSS3はGoogle Chromeでもサポートが強化されており、特に最新版のGoogle Chrome 4ではWeb FontsやWeb Socketsなどにも対応したという。
HTML5で作成された3D動画がGoogle Chrome上で動作している
次に壇上にあがったのは、今回のGoogle DevFestやGoogle Developer Dayリードを担当しているデベロッパー アドボケイトの石原直樹氏。まずはじめに問題を高得点で回答した人から優先的に参加できるという特殊な参加条件に対して「どれだけの人に参加していただけるのか不安でしたが、多くの方にご来場いただき非常にうれしいです」と感謝の言葉を述べた。
なお、今回の問題は10問出題され、回答者は2113名。そのうち461名が参加可能となり、最高点数は46点満点中36.6点だったとのこと。この数字だけを見ても、参加者全体のレベルの高さはもとより、本イベントの注目度の高さがうかがえる。
石原直樹氏 |
問題の回答成績。22点が合否ラインだったようだ |
また、本イベントは東京・京都で同時に開催されており、片側で行われたセッションはもう片側ではサテライト中継される仕組みが取り入れられている。今後はこのような仕組みをより拡大していきたいと考えているとのことだ。
その後も石原氏は熱弁を続ける。
「私たちは、ユーザーおよび開発者と三身一体の姿勢でWebの世界をつくることが理想だと考えています。そのためには単に技術情報を提供するだけでなく、開発者のインタラクションによって技術情報以外のさまざまなものも分かち合っていくことが重要なのです。」
という言葉とともにGoogle App Engineの教本がダウンロードできるURLが紹介されると、会場から大きなどよめきが起きた。会場は熱気に包まれたまま、基調講演が終了した。
東京-京都間でのサテライト中継も行われた
■後編はこちら
Googleが開催する開発者向けイベント「Google DevFest 2010 Japan」レポート(2/2)