Backlog総研調査、残業が多い職種は「営業」。 実は「エンジニア」が最も少ないという結果に
株式会社ヌーラボは、10月17日、同社が提供するプロジェクト管理ツール「Backlog」のユーザー79.7万人を対象に行った“残業時間に関するアンケート”の結果を発表した。有効回答数は1,166名。アンケート結果からは、職種や立場による残業時間の違い、今後の課題などが明らかとなった。
同社は「Backlog」ユーザーを対象に、職種別の残業時間や「Backlog」との関係、また課題を振る側/振られる側での意識差などを調査するアンケートを実施した。まず、職種別の平均残業時間を尋ねたところ、2時間以上の残業をしている割合が最も高い職種は「ディレクター・マネージャー(50.0%)」「営業(47.20%)」。反対に「残業はほぼない」「1時間以内」と回答した割合が最も高かった職種は「エンジニア(33.8%)」という結果であった。一般的に残業が多いイメージのある「エンジニア」だが、それとは正反対の実情が浮き彫りにされたこととなる。
次に「Backlog」の導入による残業時間の変化について尋ねたところ、課題を振る側は23.6%が「減っていると思う」と回答。一方で、課題を振られる側の同回答は15.4%に留まった。プロジェクト管理ツール「Backlog」は、どちらかというと、課題を振る側の人間に有効なツールであると言える。自由回答欄には、残業時間自体に変化はないが、勤務時間中に完了できる仕事の総量が増えたという声も多くみられたという。
このように、情報共有をスムーズに行い、各自のペースで課題解決に取り組むことが出来るプロジェクト管理ツールは、残業時間削減・業務効率化において一定の効果が認められている。しかし「いつでも・どこでも仕事ができる」環境はメリットにもデメリットにもなりうるものだ。上記のアンケートにおいても「場所・時間を問わずにタスクにアサインされてしまう」「自分のスマホでもタスクが確認できてしまう」といったことを理由に、残業時間が増えたと回答した人が一部見られた。
「働き方改革」が注目される中、同社はツールの導入だけでは改革しきれない「職種や立場により異なる残業時間の実情」を「ルール設計・運用」で改善していくことが重要だとして、今回の調査を締めくくった。
「働き方改革」が注目される中、同社はツールの導入だけでは改革しきれない「職種や立場により異なる残業時間の実情」を「ルール設計・運用」で改善していくことが重要だとして、今回の調査を締めくくった。