最新の科学を駆使した国内最大級のミイラの展覧会
国立科学博物館『特別展ミイラ~「永遠の命」を求めて』【美術館・博物館/冬の展覧会情報 2019・2020】

ペンジュの棺 エジプト 紀元前800年頃 第3中間期、第22王朝~第23王朝 レーマー・ペリツェウス博物館所蔵 ROEMER- UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM

祖霊像 パプアニューギニア 1800年-2000年頃 個人蔵

祖霊像 パプアニューギニア 1800年-2000年頃 個人蔵
●文:中村美枝(JAM SESSION)
最新の科学・研究で明らかになったミイラの実像を紹介する本展では、南米、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本のミイラ総数43体を展示。自然のままにミイラになったものもあれば、死者の姿をよりよい状態で残そうと創意工夫を凝らして作りあげたミイラもあり、地域、時代によってその姿はさまざま。動物のミイラや死者を弔うためにペインティングされた頭骨なども公開されている。ミイラの背景にある文化や死生観もわかりやすく解説されていて、ミイラの謎に迫ることができる。

《ネコのミイラ》リネン エジプト グレコ・ローマン時代(紀元前2世紀か前1世紀頃) レーマー・ペリツェウス博物館所蔵 ROEMER- UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM

《彩色が施されたアンナの頭骨》オーストリア、ハルシュタット 1800年-1900年頃 ゲッティンゲン大学人類学コレクション所蔵 University of Göttingen, Anthropological Collection

《肖像頭蓋骨》 頭蓋骨 パプアニューギニア 1800年-1900年頃 レーマー・ペリツェウス博物館所蔵 ROEMER- UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM
画像中央)土葬してから年月が経った故人の遺骨を納骨堂に納める風習が古くから根付くヨーロッパ。納骨の際には、頭骨に絵を施すこともあるという。この展示は若くして亡くなった女性の頭骨。現代アートを思わせる色鮮やかに描かれた花々は、お墓に供える花を表しているとか
画像右)故人の頭骨に粘土や樹脂などで肉付けし、生前の顔つきを再現した、パプアニューギニアの《肖像頭蓋骨》。顔には本人の入れ墨や、祭りのときのペイントが施され、同じ模様はないという。湿度、温度が高く、ミイラの保存に適さないとされる地域だからこそ、こんな弔いの形が生まれたのだろう

展覧会オリジナルグッズ レイメバンバポーチ 各1,650円(税込) 右:ノーマルファルド、左:子ども

PARCO×特別展ミイラコラボグッズ おしゅしだよTシャツ 全3柄 3,190円 (税込) ©YETI VACATIONS©PARCO CO.,LTD
画像右)会場内の特設ショップでは、PARCOとコラボしたグッズも販売中。手がけたのは、おしゅしだよ、STOF、IKUMI、ANREALAGEの人気クリエイターたち。Tシャツ、トートバッグ、サコッシュ、缶バッジなど、ミイラやガイコツをポップに楽しくデザインしたアイテムがそろう

特別展ミイラ~「永遠の命」を求めて
会期:~2020年2月24日(月・休)
開催時間:9:00~17:00(金、土は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
休館日:月(月が祝日の場合は火)、12月28日(土)~1月1日(水・祝)
場所:国立科学博物館
問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)
入場料:一般・大学生1,700円、小・中・高校生600円
https://www.tbs.co.jp/miira2019/
開幕からおよそ1カ月で来場者10万人を突破した『特別展ミイラ~「永遠の命」を求めて』をはじめ、ハンガリー近代美術の作品も楽しめる「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」、鉄道ファン必見の「特別展 天空ノ鉄道物語」など、編集部&ライターが注目する東京&東京近辺の展覧会情報をお届け。各展覧会ページでは、見どころはもちろん、オリジナルグッズやカフェメニュー、イベント情報なども紹介しています。https://www.mdn.co.jp/di/special/4713/69861/



