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コラム

2009.1.31 SAT

「かくも長きスティーブ・ジョブズの不在」

最新キーワードを読み解くためのニュースコラム

「ポスト・ジョブズ時代の試金石となるか?
かくも長きスティーブの不在」

2009年1月30日

TEXT:大谷和利
(テクノロジーライター、原宿AssistOnアドバイザー)


今年1月5日(アメリカ現地時間)、アップル社にとって最後の参加となるMacworld Expo in San Franciscoの初日に、スティーブ・ジョブズは自身の激やせの原因を明らかにした。彼の公開書簡によれば、それはホルモンバランスの異常に起因しており、治療法はシンプルかつストレートなものであるとのことだった。

したがって、ジョブズは、CEOの職も今まで通りに続けながら治療を行うと明言し、彼の健康不安説をめぐる事態はとりあえず収拾に向かうものと思われた。

ところが、Expo終了後の1月14日、今度はジョブズが全社員宛に送ったという電子メールの内容が、アップル社の広報部によってメディア向けに公表された。その内容は、自分の健康問題が思っていたよりも複雑で、6月までは治療に専念するために日々の仕事からは遠ざかる(ただし、会社の重要な決定事項には、これまでと同様に関わる)とされていた。

自身の健康問題について触れたスティーブ・ジョブズ氏の公開書簡のページ
自身の健康問題について触れたスティーブ・ジョブズ氏の公開書簡のページ(2009年1月5日)
http://www.apple.com/pr/library/2009/01/05sjletter.html


さて、これらの発表を受けて、当然ながらマスコミは騒ぎ立てた。その中には、ジョブズの時代はこれで終わった(あるいは、すでに終わっている)という論調がある一方、2004年に膵臓癌の手術をしたときのほうがアップル社を取り巻く状況が悪かったにも関わらず、同社はそれを見事に乗り切ったことを引き合いに出して、はるかに業績のいい今、半年間のジョブズの不在はまったく問題にならないという意見も聞かれるという状況だ。

ただし、日本ではジョブズの容態とアップル社の今後に関する意見ばかりが目に付くのに対し、アメリカでは(それもあるにはあるが)「病状をつまびらかにしないことは、企業(あるいはCEO)として株主に対する責任を果たしていないのではないか」という点もひとつの争点になっていることに注意しておきたい。

見逃されがちだが、米国流の資本主義社会では、ジョブズの健康状態に関する見通しもさることながら、アップル社の秘密主義が株主の利益を損ねていないかが最も重要なのである。

幸いなことに、1月15日のニューヨークタイムズ紙の記事(リンク)によれば、ジョブズと親しい2人の関係者からの情報として、彼は癌が再発したのではなく、(何らかの原因で)体が栄養の吸収を阻んでいる状態だという。また、主治医は、ストレスがジョブズの症状を悪化させていると話している。

癌治療の直後に、手術の影響で消化不良の症状が出ているとジョブズ自身が語っていたことがあったが、おそらく彼は、もし本当の原因がわかっていれば、余計な憶測を避けるためにも、今回も先の公開書簡と同じくその点に触れたように思う。

つまり「思っていたよりも複雑」というのは、「ホルモン異常以外の何かだが、それが何なのかが解明し切れていない状態」という可能性もあり、その究明を含めて6カ月間治療に専念するとも考えられるのだ。

2001年サンフランシスコで行われたMacworld Expoをジョナサン・アイブ氏(手前)とともに視察するスティーブ・ジョブズ氏(奥):筆者撮影
2001年サンフランシスコで行われたMacworld Expoをジョナサン・アイブ氏(手前)と
ともに視察するスティーブ・ジョブズ氏(奥):筆者撮影


いずれにしても、わずか1週間ほどで治療に専念する方針に切り替えた背景には、ジョブズの家族、特に妻のローリーンの存在が大きいように感じられる。幼くして養子に出されたジョブズは、ネクスト時代のローリーンとの結婚によって精神的な安定を得られ、念願の家庭を持つことができた。アップル社復帰以降、働きづめで、ストレスから解放されることが必要だった彼に、そのような決心をさせうる人物は彼女以外にない。

そして、筆者個人的には、今回の休養の意義がもう1つあると思っている。それは、ジョブズ自身がポスト・ジョブズ時代の体制づくりを行ううえでの(そして、もっと言うならば、それを安心して迎えるための)試金石的な期間になるだろうという点だ。

ビジネスが順調で、経営者が健康なときには、後継者や次世代の社内体制に関して突き詰めて考えるのは難しい。本来の経営者が現役なのに、一定期間、新しい体制を試してみるとなれば、なおさら不可能に近い。

その意味で、半年間のジョブズの不在は、アップル社にポジティブな効果ももたらずはずである。これまでもピンチをチャンスに変えてきたアップル社にとっては、将来、ジョブズが本当に経営から退くときにやってくる最大の危機に対する備えを、十分に行うための良い機会にできるからだ。そして、そのことを誰よりも理解し、自覚しているのは、他ならぬスティーブ・ジョブズ本人に違いないのである。

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大谷和利氏近影

[筆者プロフィール]
おおたに・かずとし●テクノロジーライター、原宿AssistOn(http://www.assiston.co.jp/)アドバイザー。アップル製品を中心とするデジタル製品、デザイン、自転車などの分野で執筆活動を続ける。近著に『iPodをつくった男 スティーブ・ ジョブズの現場介入型ビジネス』『iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化』(以上、アスキー新書)、 『Macintosh名機図鑑』(エイ出版社)。




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