Monotype Imaging社は、日本市場向けの個人・小規模事業者用フォントサービス「LETS」で、新たに484書体の提供を開始します。2026年6月10日(水)から順次に追加される予定です。今回の新書体は、日本国内のフォントメーカー5社によるバリエーション豊かなラインナップとなっています。
日本市場向けのフォントソリューションの強化
「LETS」は、2002年にフォントワークスによって提供が開始された年間定額制のフォントサービスです。フォントワークスは2023年にMonotypeの傘下に入りましたが、「LETS」のサービスは引き続き展開されています。「mojimo」や「FONTPLUS」などのサービスも継続中です。
今回の「LETS」のライブラリ拡充は、「日本市場への継続的な投資を示すもの」と発表されています。Monotype株式会社の代表取締役社長・佐藤文宣氏はプレスリリースの中で「Monotype にとって日本市場は引き続き重要な市場です」とコメントしており、高品質な書体と柔軟なフォントソリューションの提供がさらに強化されることとなりました。
5社のメーカーの協力のもと大幅にラインナップを拡充
新たに追加されるフォントは、欣喜堂/マール社/リコーPFUコンピューティング/たかデザインプロダクション/日本リテラルの5社による書体です。国内の書体メーカーによる多彩なスタイルのフォントが追加されることで、「LETS」で利用できる書体バリエーションが大幅に拡充されます。
欣喜堂は、今田欣一デザイン室が展開しているブランドです。1997年から2000年までのカスタムメイド書体を復活させた「欣喜堂リバイバル(KINKIDO REVIVAL)」の書体が「LETS」に追加されることが予告されています。
マール社は、美術書やデザイン書などの発行で知られる出版社です。もともとは書籍で刊行されていた広告用書体シリーズ「ディスプレイ書体シリーズ」や「デザイン筆文字シリーズ」のうち、際立って特徴的な書体がフォント化されています。かんてい流や千社文字などの多彩なラインナップに注目です。
タカギンザ角など個性豊かな書体の追加にも期待
リコーPFUコンピューティングは、MS明朝やMSゴシックを作ったフォントメーカーとして広く知られています。HG 創英角ポップ体などをはじめ、「HG」の文字の付く書体であることが目印です。
たかデザインプロダクションは、タイプ作家の高原新一氏が代表を務めています。「タカハンド」などの代表作で有名な「タカ書体」は、人間味と温もりを感じさせる個性豊かな書体群であることが特徴です。今回のプレスリリースでは、タカギンザ角の追加も予告されています。
日本リテラルは、出版社や新聞社の書籍広告の見出し用文字の制作に携わってきた企業です。木版やレタリングの伝統を背景に、独自の書体ブランド「セイビフォント」を展開しています。
* * * * * * * * * *
今回の「LETS」のラインナップ拡充は、484書体の追加という大型のアップデートとなります。なお、これらの新書体は「Monotype Fonts」にも追加され、日本国内およびグローバルのエンタープライズユーザー向けにも提供される予定です。
Monotype株式会社
URL:http://www.monotype.com/jp
2026/06/05